イメージよりも速い速度の、これは
まだ言葉でご紹介できる状態ではないけれど、次回公演の案があり、その試作をいくつか踊りためしています。思いとか衝動が動きになったというより、これは火種です。新たなもの、ずっと温めているもの、短いもの長いもの、破片みたいなもの。いづれも日々の経験が反映しているだけではないと思います。生理的にじっとできないような状態から出てきているそれらの運動の奥には何があるのか。いやおうなしに骨や身を突き動かして現存在に語りかけてくるのは何なのか。肉体の側からの言語を解読するようなこの作業は重要な段階で、作品づくりの最初の山場とも思えます。もし無意味だとしても無意味のまま徹底的に動き続けてみないとわからないことがある。イメージよりも速い速度の、これは何なんだろう、このカラダの中から流出してくる熱や形や運動の絡まりは・・・。次の公演に練り上げたいと思います。
photo=Sakurai Ikuya private rehearsal