
稽古写真
『白鳥』(ソロ新作 9/29~30東京 plan-B)の上演からひと月が経過した。
白鳥風景というメモが手帖にあった。
「低い地鳴りが絶えない
ごく稀にバサバサと何かが飛ぶ
遠くでは常に隕石が落下する」
そのような妄想から始まったそれは、いつしか、跋文(掲載ページ)に書いたような方向に進んでいたが、踊ってゆくのはなかなか骨の折れる作業だった。
「天の鳥の未知の歌をききながら、ある身体が破裂してゆく。」
というメモもあった。
僕にとって『白鳥』は世界に満ちてゆく不条理への反抗を表す踊りでもあった。
2回のステージそれぞれが、対照的なものになった。
同じ名の作品でも、日が変わり、対する人が変わると、溢れ出してくるものもまた変わる。
ということを、あらためて思う公演になった。
生身で一瞬と対峙することから、人に対し接することから広がってゆく「踊り」というものの広大さを、思い直す公演にもなった。そして多くの方が言葉を下さったのは大変な幸運だった。
アンケート、メール、お手紙、、、。拝読するとき、ひとりひとりの方が、こちらに近づいて来て下さるように感じる。
観手と舞手の双方の精神的な行き来によって、一期一会の舞台公演が成立していると思う。
良き触媒であり、良き磁場になってゆくことができれば、と、願いを新たにしている。
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