沈黙のこと、、、
かなしみのあまり沈黙し、
怒り震えて沈黙し、
怖れと悔しさから言葉をこらえる。
沈黙に祈り、
沈黙のなかで喜びを噛み締める。
燃える火を見つめているときの沈黙、
風を聴くための沈黙、
さまざま、
さまざま。
沈黙といっても、そこには無数の感情が張り詰めている。
沈黙からは、無数の言葉が読み取れる。
だから沈黙を大切に味わいたくなる。
ケージがつくった「4分33秒」という曲は有名だけど、
それは、少しの時間だけ音を鳴らさずにおく音楽だった。
楽器があり演奏者が居るが、あえて音をたてない。
楽譜には、ただ沈黙と時間がぴたりと指定されてある。
それは、とても正確な音楽だと感じたことがある。
沈黙は音楽にもなるのだと。
暮らしのなかで、
さまざまな感情が堆積して「すべてがいちど黙るとき」という瞬間が、くることがある。
それは何かを壊す瞬間でもある。
それは何かを捉え直す瞬間でもある。
それは何かを問う瞬間だとも思う。
※櫻井郁也「かなたをきく」リハーサルノートより
2018.3-31~4-1上演
かなしみのあまり沈黙し、
怒り震えて沈黙し、
怖れと悔しさから言葉をこらえる。
沈黙に祈り、
沈黙のなかで喜びを噛み締める。
燃える火を見つめているときの沈黙、
風を聴くための沈黙、
さまざま、
さまざま。
沈黙といっても、そこには無数の感情が張り詰めている。
沈黙からは、無数の言葉が読み取れる。
だから沈黙を大切に味わいたくなる。
ケージがつくった「4分33秒」という曲は有名だけど、
それは、少しの時間だけ音を鳴らさずにおく音楽だった。
楽器があり演奏者が居るが、あえて音をたてない。
楽譜には、ただ沈黙と時間がぴたりと指定されてある。
それは、とても正確な音楽だと感じたことがある。
沈黙は音楽にもなるのだと。
暮らしのなかで、
さまざまな感情が堆積して「すべてがいちど黙るとき」という瞬間が、くることがある。
それは何かを壊す瞬間でもある。
それは何かを捉え直す瞬間でもある。
それは何かを問う瞬間だとも思う。
※櫻井郁也「かなたをきく」リハーサルノートより
2018.3-31~4-1上演