夏公演を経て次への稽古をさぐりながらソロダンス=独舞というものについて改めて考えさせられています。
肉体を見つめること。ダンスを通じて、ひとりの舞手とひとりの観手「ひとりとひとり」のあいだにあらわれる「とき」「ばしょ」「からだ」。
16年前の2001年9月11日、アメリカで同時多発テロがあったその日、全く別の作品の稽古をして帰宅した僕の眼に飛び込んできたのがワールドトレードセンターに旅客機が突入する瞬間だったのですが、あまりにも急速に報復の火蓋が切られ世界は現在に走り始めたそのわずかな期間に、僕のダンスも、現在の方向に変わったのを思い出します。
とてつもない不安のなかで、心には、ある種の転換が生まれていった。
世の中の変質を象徴するような事件を目の当たりにして、肉体に対しての、また、生命に対しての、何かカウントダウンするような感覚が急速に強くなってしまったのかもしれません。
それから踊り続けることについて、あらためて考えた。
あそこから、少し少し、作品も舞台も変わって今も変わり続けているのですが、あの日の世界の大きな変化の予兆のなかで目覚めた身体感覚や衝動について、いままた問いながら、次をと思っています。
Stage info.
肉体を見つめること。ダンスを通じて、ひとりの舞手とひとりの観手「ひとりとひとり」のあいだにあらわれる「とき」「ばしょ」「からだ」。
16年前の2001年9月11日、アメリカで同時多発テロがあったその日、全く別の作品の稽古をして帰宅した僕の眼に飛び込んできたのがワールドトレードセンターに旅客機が突入する瞬間だったのですが、あまりにも急速に報復の火蓋が切られ世界は現在に走り始めたそのわずかな期間に、僕のダンスも、現在の方向に変わったのを思い出します。
とてつもない不安のなかで、心には、ある種の転換が生まれていった。
世の中の変質を象徴するような事件を目の当たりにして、肉体に対しての、また、生命に対しての、何かカウントダウンするような感覚が急速に強くなってしまったのかもしれません。
それから踊り続けることについて、あらためて考えた。
あそこから、少し少し、作品も舞台も変わって今も変わり続けているのですが、あの日の世界の大きな変化の予兆のなかで目覚めた身体感覚や衝動について、いままた問いながら、次をと思っています。
Stage info.