「葛城事件」という映画を観た。恐い。すごく恐いが、力のある作品だと思った。演技も演出もカメラも現在の現代のワタシタチの決定的な何かを見つめているように感じた。地味だが、すごい映画だと思った。
あの池田小事件がこの映画の背景にあるとネットでは噂されているが、どうなのだろう。
覚えている。あの事件の日、僕は本番日だった。「アナーキテクト」と題する、これは作品ではなく完全即興のセッションだ。同じタイトルで過去2回やっているが、その一回目のときだった。楽屋で聴いた。震え、足が凍てついた体感がどこか残っている。
さきの映画がどのように作られたかは知らないが、観てすぐに感じたのは映し出されている空気感、今スグにもどこかに起こりそうな人間の亀裂感だ。あるいは、これから、いつ突然起きてもおかしくはない出来事だ。
精神の破綻と凶行と日常の狂いと危険が、画面に満ちあふれている。ピリピリと。
なにか、ただごとではない「りありてぃ」を感じた。そこはかとなく、ワタシタチの時代を感じたとも言える。おすすめと言うべきか、迷うが、ごまかしが無い、すごい映画だった。
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info.
7月29~30(土・日)上演
櫻井郁也ダンスソロ新作公演「夜」Premonition

あの池田小事件がこの映画の背景にあるとネットでは噂されているが、どうなのだろう。
覚えている。あの事件の日、僕は本番日だった。「アナーキテクト」と題する、これは作品ではなく完全即興のセッションだ。同じタイトルで過去2回やっているが、その一回目のときだった。楽屋で聴いた。震え、足が凍てついた体感がどこか残っている。
さきの映画がどのように作られたかは知らないが、観てすぐに感じたのは映し出されている空気感、今スグにもどこかに起こりそうな人間の亀裂感だ。あるいは、これから、いつ突然起きてもおかしくはない出来事だ。
精神の破綻と凶行と日常の狂いと危険が、画面に満ちあふれている。ピリピリと。
なにか、ただごとではない「りありてぃ」を感じた。そこはかとなく、ワタシタチの時代を感じたとも言える。おすすめと言うべきか、迷うが、ごまかしが無い、すごい映画だった。
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7月29~30(土・日)上演
櫻井郁也ダンスソロ新作公演「夜」Premonition
