新作の「夜」というダンスの通し稽古だった。明日から細部に戻りつつ音楽の録音作業をやり直す。
制作時、割合としては、もっぱら身体ばかり動かしている時間が長いが、その一方で、言葉の作業というのも、かなりある。振りや音楽に対して、これは表面に出ないが僕の場合は重要な気がする。今回もやはり。
ダンスにとって、言葉がガソリンになるのか、鎖になるのか、それはわからない。
わからないけれど、僕の場合、ダンスのプロセスには、いつでも言葉の作業が、やはりある。
言葉というもので考えて詰めて、言葉というものが嫌になるころ、初めて、肉体は何か眼を開けて、言葉という言葉に反抗するように、揺らぎ始めるように感じる。
それは、親子とか男女のあいだにもあるような、関係の底の方から生まれる闘争のような感じとか、自然の爆発順番なのかもしれないが、やはり身体の野性とか感性というのは理性をびくりとさせるくらい感情が沸騰しないと立ち上がってこないのだなあと、僕の場合は、どうも思えてしまう。
いま、この「夜」と名付けた真夏のためのダンスは、丁度、そのような、言葉が尽きてもはや、という状況に達していて、次第次第に何かが破れたり壊れたりし始めている。
ピリピリとタマゴの殻がヒビ割れてゆくように、「夜」と名付けた何かから、見たことのない肉や骨が、はみ出してゆこうとしているみたいだ。
解体だ。解体して、ただのエネルギーにまで解体して、、、。//
櫻井郁也ダンスソロ新作公演webサイト
7月29〜30(土・日)上演。ぜひ!

制作時、割合としては、もっぱら身体ばかり動かしている時間が長いが、その一方で、言葉の作業というのも、かなりある。振りや音楽に対して、これは表面に出ないが僕の場合は重要な気がする。今回もやはり。
ダンスにとって、言葉がガソリンになるのか、鎖になるのか、それはわからない。
わからないけれど、僕の場合、ダンスのプロセスには、いつでも言葉の作業が、やはりある。
言葉というもので考えて詰めて、言葉というものが嫌になるころ、初めて、肉体は何か眼を開けて、言葉という言葉に反抗するように、揺らぎ始めるように感じる。
それは、親子とか男女のあいだにもあるような、関係の底の方から生まれる闘争のような感じとか、自然の爆発順番なのかもしれないが、やはり身体の野性とか感性というのは理性をびくりとさせるくらい感情が沸騰しないと立ち上がってこないのだなあと、僕の場合は、どうも思えてしまう。
いま、この「夜」と名付けた真夏のためのダンスは、丁度、そのような、言葉が尽きてもはや、という状況に達していて、次第次第に何かが破れたり壊れたりし始めている。
ピリピリとタマゴの殻がヒビ割れてゆくように、「夜」と名付けた何かから、見たことのない肉や骨が、はみ出してゆこうとしているみたいだ。
解体だ。解体して、ただのエネルギーにまで解体して、、、。//
櫻井郁也ダンスソロ新作公演webサイト
7月29〜30(土・日)上演。ぜひ!
