ひとつとして同じからだはない。

そんな、あたりまえのことを、
ダンスの場では、
しょっちゅう思い直す。

別の人、別のからだ。
別々であること。

そのあたりまえを、
ダンスの場では、
あえて意識したく思う。

少しずつ、
どこかズレていること、
ゆえに、
たとえば、
近くなったり遠ざかったり、
結びつこうとしたり、
すれちがったり、

不調和に調和し、、、。
乱れのまま響き、、、。
あくまで明晰でなく、、、。

ひとつとして同じでないことの貴重さ、
ひとつとして同じでないことの
驚き、
ひとつとして同じがないことの
秘密、

そのようなことの大切さが、
身に染みることは、
もしかしたら沢山はないのかもしれないが、、、
(たとえば喪失の、あの日のような、)

別の人、
別のからだ、
別の感じ方、
という、

それらがひとつの時を踊るとき、何かが始まる気がして、
ならないのだが。





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