言葉も踊りも、
もとは肉体から発現する。
言葉も踊りも、
内部では一体だったと思う。

しかし、外に出るとき、
それらは分かたれて、
言葉は言葉として、
踊りは踊りとして、
旅を始める。

そして、
言葉は言葉ならではの、
踊りは踊りならではの、
振動を強くしながら、
それぞれが、
それぞれ特有の力となって、

言葉と言葉が、
踊りと踊りが、
また、
踊りと言葉が、
働きかけ戯れ、
いつしか、また、
ひとつの魂になって、
誰かの肉体に還ってゆく。

私の内部が、
いったん様々な何かに解体されて外に出て、
私ではない誰かに、
結びつき、
その、
新しい身体のなかで、
私には無かった新しい力に、
変容しようとするようだ。

なぜ言葉、なぜ踊り、、、。

言葉になるべくして言葉になるもの、
踊りになるべくして踊りになるもの、
そのような何かがやはりあるのだろうか。

ひとつの肉体のなかで、
ひとつの混沌だったものの、
何が言葉になって、
何が踊りになって、
ひとつの肉体から分かたれて、
光にさらされ、
他者へと、
飛び立つのだろうか。

肉体の暗闇のなかにある混沌は、
どのように、切断されて、形や意味を、外光の中に生成してゆくのだろうか。




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