今夜はスーパームーンだときいていたが都内は曇りで、雨も少し強くなってきた。
いま、走り込みから帰ってきた。

走り込みをしながら、お月様のこと、ちょっと残念だなあ、、、と思っていたが、
空を眺めていると、こんな夜はこんな夜なりの良さが、じわじわと感じられてきた。

街の光が水蒸気に反射するのか、雲や細かい雨に満たされた空はボンヤリと薄ら明るい。
それは何かが映される前のスクリーンみたいでもあるなあ、とも思えてくる。

おぼろげな、とりとめない思いが広がってゆく感じがある。

おぼろげなるもの、
おぼろげなること、
つまり、
未明ながらも確かにある何か、
を巡る、思い、思いの種、考えの種、、、。

月や星に見惚れる夜とちがって、
いや、月も星も見えないからこそ、
曇り空というのは、
何もないカンバスのような役割を果たしてくれるのかもしれない。

空、でもあるが、それは漠たる空間そのもの、という感じでもあるかもしれない。

何もない空間がポカンと広々としているのは、意外といいな、と、
走りながら、足音や雨音をききながら、思えてきた。

明日はどんな空なのかな。