広島の慰霊碑にアメリカ大統領が初めて花を献じる、その風景が中継された。
死者に祈る。そのシンプルな行為に70年かかった。重く貴重な一瞬だと思う。
献花を終えた大統領の手を握り続ける被爆者の方の姿が眼に焼き付いた。
スピーチのなかに、この場所は私たちが私たち自身を認識する場所だという言葉があった。
認識。
その言葉は重要な一言だと思う。
堆積する思いや、なお目の前に拡がり続ける問題や、ここから始まる何かがきっとあるはずだが、何よりも私たちは私たち自身を認識しなければならないし、私たちは私たち自身を信じなければならない。信じることは実現の始まりだ。
慰霊碑の前の沈黙をアメリカ大統領と日本国民が共に過ごした事は未来にとって非常に大切な出来事だと感じた。
これが始まりの行為だと信じたい。
その直後に外に出たら夕焼けが出ていた。
僕の母は瀬戸内の生まれで、あの日、朝なのに真っ赤な夕焼けみたいなものが見えたと話してくれたことがある。その話が脳裏をかすめた。
ふだんは夕焼けの美しさに見惚れるが、きょうは太陽に見つめられているような気持ちがした。
死者に祈る。そのシンプルな行為に70年かかった。重く貴重な一瞬だと思う。
献花を終えた大統領の手を握り続ける被爆者の方の姿が眼に焼き付いた。
スピーチのなかに、この場所は私たちが私たち自身を認識する場所だという言葉があった。
認識。
その言葉は重要な一言だと思う。
堆積する思いや、なお目の前に拡がり続ける問題や、ここから始まる何かがきっとあるはずだが、何よりも私たちは私たち自身を認識しなければならないし、私たちは私たち自身を信じなければならない。信じることは実現の始まりだ。
慰霊碑の前の沈黙をアメリカ大統領と日本国民が共に過ごした事は未来にとって非常に大切な出来事だと感じた。
これが始まりの行為だと信じたい。
その直後に外に出たら夕焼けが出ていた。
僕の母は瀬戸内の生まれで、あの日、朝なのに真っ赤な夕焼けみたいなものが見えたと話してくれたことがある。その話が脳裏をかすめた。
ふだんは夕焼けの美しさに見惚れるが、きょうは太陽に見つめられているような気持ちがした。