芽吹きの緑を想像して新作ダンスの上演日を決めた。
4/2(土)~3(日)。独舞である。

冬には春を思う。春は単に季節の一ならず何か予感を連れてくる。惑星のリズムとともに私たちの命があることを春は開示する。

皆さんご存知の『春の祭典』というバレエは、その大部分は氷河を破るような轟音に裸身や跳躍や大群舞が似合う豪快なものだからびっくりするが、それでも始まりの葦笛が遠くから柔らかく鳴る情景は冬の通奏低音がほころぶようで、そこには私たちの耳にも共通な、春が来るたびに何かを願うような気持ちが籠っているようで、親しみを感じてきた。

次作には例えばそのような物事の移り変わる風情や何かの封を切るような空気感が漲ればと思う。春の到来とともに一人一人の人に訪れる新しい魂を寿ぐように。

詳細、まもなく告知いたします。
櫻井郁也ダンス公演・公式ホームページ
※ただいま前回秋公演の内容を掲載しております。