在欧の友人たちの無事は確認することができたが、その心は穏やかな筈もなく、正直、慰めの言葉さえ見えない。

命を捨てて闘うまえに、命をかけて歌いたまえ。

苦しみにある時こそ、言葉や歌や踊りを生み、描き、彫刻し、建築を立てる努力を、と思う。

劇場を壊すまえに、その舞台に立ち、苦しみや悲しみや怒りを、問うてほしい。その客席に座り、誰かの何かに耳や眼を傾けてほしい。感じ合うこと。それが行動である。

人を感動させ行動させる理想を命がけで打ち立てて表現して見せてほしい。

本当の革命は、武器を捨てることから始まるのではないか。

革命とは人を生かすための方法なのだから、無血でなくては駄目だ。

歴史から学び、歴史を塗り替える努力を。

怒れる友人よ、怒りは必ず愛に変わる。

怒りを愛に、悲しみを希望に変えてゆく人間の力を信じてほしい。