「この、plan-Bの床で、いつも感じるのが、地の呼吸です。
 その呼吸のなかに身をおくとき、
 ふと声をきくような思いがめぐることがあります。
 地の声でしょうか。」

これは劇場サイトにコメントした文の一部、けっこう素直に書いた。

はじめて訪れたのは観客として、もう30年以上もたつ。
田中泯さんの踊りに出会ったのも、ここ。
さまようように次々色々となにかにふれるのとちがい、
たとえば一人の人を、たとえば一つのカラダを、
何度も見つめてゆく愉しみを教えてくれたのも、ここだった。
トモニ生きてトモニ変化してゆくコト・・・。
マルセ太郎、デレク・ベイリー、寺山修司、土方巽、、、
この場所に立った故人たちの体温が染み込んだ床に触れるとき、
そこはかとないものが骨にまで入ってきて、
カラダが一旦カラッポになるような。

私というものが別の私へと入れ替わってゆく、ということか。

明日、明後日、ついに現場がひらく。

作品、場所、私、そして、あなた。
それらが、どんな現象を、湧き起こすのだろうか。

心より、、、。

櫻井郁也 拝

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