西荻ほびっと村の舞踏クラスを指導した。

眼を閉じること。
胸に手を当ててみること。
佇んで「いる」こと。
そして、時を感じる作業を。

時の佇い。そう名付けて
考えた方法に沿って振り入れ。感覚をひらく。1分、5分、10分、、、。呼吸が、身体のあちこちの力感が、眼が、立ち方が、空間の静かさが、感じる時間の経過感覚が、次第に変わる。
中断して対話。また稽古あるいは体験。
その風景自体、美しく、踊りになっているとの発言あり。たしかに。

デリケートな変化を味わった体験から、インプロヴィぜーションを。様々な話を挟みつつ5分の即興ダンスを試みた。じわじわと滲み出るエネルギー、感情、姿態、肢体。表現というよりは表出、あらわれ、なりたち。
わずか5分、されど5分。
一瞬一瞬を味わえば、たかが5分が、かくも豊か。カラダから汗とカタチ、顔から赤らみ、生まれたての速度・時。時は貴重、か。と実感。静かだが、肚の底からの力を感じるダンスが稽古された。

現れて過ぎゆく「時」を身体に入れてゆくこと。受け止めてゆくこと。身体から「時」が生まれるのを待つこと。そしてまた受け止めながら、、、。

何かを受け止めて初めて何かが湧いてくる感じが、ダンスにはある。
少しでも、それをつかんでもらえるとうれしい。きょうの稽古成立に、感謝。4/28。