人の佇まいを見ると、その人が今どんな気持ちかがわかるような気がする。
感情っていうのは、身体全体から滲み出すみたいだ。

だから静かに向き合っていると喋っているより沢山その人のことが感じられる。

身の佇まいはそれ自体が言葉だと思う。

心を動かすことで身体が変わる。逆もあり。身体を動かすことで、心が変わる。

血の流れ、体温、心拍も変化するときは意識も変化する。

活動し、運動することは神秘的なことだと思う。

枯渇することなく、日常や習慣に埋没することなく、創造的になるには、まず静かになることが大事なのかもしれない。

静かになることで沢山の言葉が感じられる。

静かになることで沢山の運動が感じられる。

何一つ止まってはいない。宇宙のように。宇宙に生まれた人ひとりひとりもまた宇宙なのだと思えてくる。

日々刻々を受け止めること。静かに自由であること。静かに自立していること。

心が動く。身体が動く。どちらが先ということなく、どちらが主ということもなく。

心の動きと身体の動きは結び付いたり離れたりしながら、ひとりの人という歌を生み出してゆく。そんな気がする。

人は佇んでいる歌なのかな、と思う。

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STAGE INFO.
櫻井郁也ダンスソロ新作公演
CHILD OF TREE
世界が世界であるための脈、生命が生命であるゆえの息づき。
もう一度、そこに触れたい。バラバラになって、踊りながら・・・。
ソロダンサー・櫻井郁也の最新作。
身体の記憶と未来をめぐる、予兆と変性のダンス。ポスト3.11作品群、第11作。

10/11(土)20時、10/12(日)19時 中野・planB  
公演web(詳細&チケット)
◆このblogでも、創作経過など順次UP予定