バルテュスといえば勝新。親しかったのだときく。バルテュス、アルトー、勝新。なんたる相関。
これ、好きでしょ、と親友に教わり、スイスのアトリエでバルテュスと語らい演じる勝新太郎さんの映像がちょっと、youtubeで見れた。好き。ああ粋だ、ああ曲者だと、眼の幸せ。
夜ふけ、眠れない勢いで『座頭市』を二本見た。
あの、からだつき。目つき。腰つき。
三隅研次監督の白黒版、あの圧倒的な映画リズムは改めて凄まじいばかりだったが、良すぎ。勉強モードになってしまい、これはいかんと勝新太郎自身の監督した83年版へ。眠れぬ夜は、こっちだ。快。もう…!痛快。などと書くだけダサい。黙って観た。
ざくざく進む。映画だ。速い。荒っぽいまでのスジの飛ばし方、逆にココというシーンの、いやシバイの、物好きかと思うほどの凝り方。芝居屋根性。そして、斬って斬って斬って、斬りまくる、という、これ観よ、という明解さ見事さ。
これは絵金か芳年かと、絵面がバンバン決まる。
うなった、負けた、と身を乗り出しているうち、あのクライマックス百人斬り。バシュバシュという音が続く続く、盲目の歩行は見事に腰を決め続け、耳はぴくぴく跳ね、血潮、やがてキュイーンと日本刀が泣くのだった。カチッと硬い、カラダ。やくざだ。あっぱれだ。お約束の夕陽と荒野がバーンと決まる。その背後に色気そして独特のデリカシー、チャーミング。うぉっ、きたっ、勝新っ!と興奮、よけいに眠れなくなった。改めて、讃。
これ、好きでしょ、と親友に教わり、スイスのアトリエでバルテュスと語らい演じる勝新太郎さんの映像がちょっと、youtubeで見れた。好き。ああ粋だ、ああ曲者だと、眼の幸せ。
夜ふけ、眠れない勢いで『座頭市』を二本見た。
あの、からだつき。目つき。腰つき。
三隅研次監督の白黒版、あの圧倒的な映画リズムは改めて凄まじいばかりだったが、良すぎ。勉強モードになってしまい、これはいかんと勝新太郎自身の監督した83年版へ。眠れぬ夜は、こっちだ。快。もう…!痛快。などと書くだけダサい。黙って観た。
ざくざく進む。映画だ。速い。荒っぽいまでのスジの飛ばし方、逆にココというシーンの、いやシバイの、物好きかと思うほどの凝り方。芝居屋根性。そして、斬って斬って斬って、斬りまくる、という、これ観よ、という明解さ見事さ。
これは絵金か芳年かと、絵面がバンバン決まる。
うなった、負けた、と身を乗り出しているうち、あのクライマックス百人斬り。バシュバシュという音が続く続く、盲目の歩行は見事に腰を決め続け、耳はぴくぴく跳ね、血潮、やがてキュイーンと日本刀が泣くのだった。カチッと硬い、カラダ。やくざだ。あっぱれだ。お約束の夕陽と荒野がバーンと決まる。その背後に色気そして独特のデリカシー、チャーミング。うぉっ、きたっ、勝新っ!と興奮、よけいに眠れなくなった。改めて、讃。