小さな鳥が
太陽をめざして
飛んでゆく。

早朝の冬の空は透明で、
どこまでもその姿が見える。

空気とひとつに溶け合って、
太陽の光とひとつに溶けあって、
鳥はやがて網膜から消えてゆく。

速度そのものになって、
まだまだどこまでも、
飛んでゆくのだろう。

そんな景色のなかに立っていると、
背中がいつしか軽くなり、
自分もまた飛んでゆくことが出来るような気になってゆく。

空気の広がり、光の広がり。

眼の前にある世界が広く感じられるときは、
心の中もまた広がり始めるときなのではないか、
などと、ふと思う。

気がつくと12月、
一年を振り返る月になっている。
慌ただしいまま通り過ぎるのは、何だかもったいないから、
充分に色々な思いを思い出して、
新しい年に繋がるといいな。

さてさて、、、。