きょうは金曜日、夜、ダンス/舞踏クラス。

寒いね~っ!と集まって、おしゃべりしつつ準備運動。体を温めつつ、リラックスしつつ、踊れる状態に。
前半。
きょうは、ピアノがある稽古場なので、生ピアノでのインプロヴィゼーション=即興練習。
聞こえる音、湧く感情あるいはイメージ。いや、単なる衝動でもいい。
ともかく、湧きあがるがままに動く。動こうとする。
逆に、衝動なしには動かない。湧きあがるのを、ちゃんと待つ。じっと耳をすます。

こうしなきゃ、いけないんじゃないか?こうしちゃあ、いけないんじゃないか?
そんな義務感や身構えや力みや自意識や先入観や、いろいろ、ひとを束縛してしまうものからスルリと抜け出る感覚。それをつかむのが、即興の練習。

本当に自由な地平って、そう、こんな感じかも。そう直観できる瞬間があれば、それこそオドリの原点だ。これを求めて、やってゆく。
まずは、めちゃくちゃ。真剣に、めちゃくちゃを、する。そうできるように、自らを「ほぐす」。

どんどん動いた。動きを感じながら、気配を感じながら、僕はピアノを弾き、弾きながら動きや心や気配に集中した。みんな、動けば動くほど、敏感になるみたいだ。
考えたり、反省していては、音の世界に入り込むことは出来ない。バカになる、って、言うのかしら。
ともかく何もかも忘れて、軽~く、からっぽに、なりたい。

後半、今シーズンの新曲を練習。振付けをスタートした。もちろん、ちょっとづつ進める。

ストラヴィンスキー作曲の『春の祭典』。

そう、舞踊音楽のなかでは誰もが知る、名曲中の名曲。かのニジンスキーが初演して以来、有名どころではベジャールにピナ・バウシュ、僕が好きだったのはフランスのプレルジョカージュ版だったけど、まあ、この音楽からインスピレーションを開いていった舞踊家はあまた。ダンスをする人なら一度は体験すべきメロディとリズムの祝祭。音のシャワーである。
そして、この曲、なぜか子どもたちにウケる。なになに、これ、なんのオンガク?小鳥かも、煙かも、いや怪獣だよ。振付けを考えているそばから、騒ぐのである。難しく聴けば、いくらでも難しくなってゆく。無邪気に聴けば、これほど遊びに満ちた曲もめずらしい。春、なのである。祭典、なのである。

風さまようようにイングリッシュホルンが奏でられ、幾重にもかさなって、しばしの優美、陶酔。やがて、突き破るような野生のリズム。その中から産まれてくる、広大なメロディ。あたらしい春の到来を呼び込む、生命の祈りとしての音楽。僕は、そう感じる。

さて、今回の振付けは、踊って楽しめることを狙う。音を楽しみ、動きを楽しみ、集中する心地よさを楽しみ、解放を楽しみ、練習すればするほど体が軽くなって、一皮むけてゆく。そんな作用があるように、したい。
複雑なものは可能な限りしない。覚える作業は最低限にしてゆく。その分、よく音を聴いてシンクロする。感性と肉体とが、ピッタリ寄り添って踊るように、振り付けてゆきたい。
サウンドのめくるめく変化に身を委ね切って、ダンスの歓喜を堪能してゆきたい。

レッスンの最後に、二組に分かれて、どんな動きをするのかを見合いました。
え~っ、コレ、おもしろいっ。きれいっ。
と言ってもらえたのは、すごい嬉しかったです。はりきって、やりがいのある振りをつくってゆきますね。

さあ、『全身感覚体』で!やってみましょうか・・・。

メンバーの皆さんお疲れさまです、また来週!!

(次回は、春の短期集中レッスン=2/25~3/4開催について。募集要項やカリキュラムをお知らせします。)
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【受講生募集start!】
クラスでは、新メンバーの募集を開始しました。
初心者の方も、経験者の方も、いっしょに踊りを楽しみ心身を磨き合いましょう。ぜひどうぞ!
クラス参加方法
※稽古場は荻窪バス10分ほど。お問い合わせ時に詳しくご案内します。
※大雪その他、臨時休変更の場合はブログ掲示をしますので、当日チェックを必ずお願いします★