「オイリュトミー・定期クラス」
春タームのはじまり。
言葉の舞、音楽の舞、ともに新しい作品に取り組みます。

昨日(4/13)は音楽の舞の練習日。ピアノ伴奏が入りました。
踊りはじめているのは「ドビュッシー作曲/月の光」。
前半部で音が空間に響き広がってゆくありさまを、いま振付けとして身体に入れてゆくプロセス。
この日はフォルム(空間動線)に加えて上半身の動きを少し試作しました。
足の運び、背骨の波打ち、胸の広がりと呼吸。
そして腕を豊かにつかって音の変容をあらわしてゆく。
カオスの中からひとつの響きが生まれること。
響きが新たな響きを呼び込んでメロディーを奏でてゆくこと。
重なりあう響きが和音になって時の深みに染み込んでゆくこと。
心音的リズム、エネルギーの流転、音の粒とのたわむれ・・・。
星空への、そして星空をいだくこの地球への、かぎりない愛おしさと畏敬が、この音楽には溶け込んでいるので、その感じを踊り呼吸したいという思いがあります。
音楽の力は人の魂の熱を呼び覚ます。あらためて、そう感じ入りつつのレッスン。
およそ10~15小節くらいを目安に、ゆっくりゆっくりと振付けを行ない、ドビュッシーという奇跡的な作曲家ののこしてくれた音楽の豊かさを味わい尽くしたいと思います。
オイリュトミーは聴覚の舞。ただ耳で音の流れをきくのではなく、音をエネルギーの運動として全身に受け止め、音楽に秘められたエネルギーを舞として体現するのがオイリュトミーのよろこびです。
この曲を踊り切ったとき、クラスの一人一人がきっと感覚や肉体の変化を味わえるように進めてゆきたいです。
初心者の方は、まずリラックスして身を任せて踊りの波と一体化してください。稽古を続けている方にとっては豊かな呼吸感と生命力への気付きを、また、手応えある上達と充実を感じてもらえるとうれしいです。
ちなみに来週20日は言葉の舞を振り付け始めます。
テクストは谷川俊太郎さんの「生きる」という詩。いまこんな時にこそ、知っていただきたくて、やります。
音楽を舞うことが魂のふるさとへ還る行為に近しいとすれば、言葉を舞うことは、やはり人生や生活感情とダイレクトに結びつきますから、これはひとりひとりが今を生きることへのエールになるのではないかしら。

音楽の舞、言葉の舞、そしてシュタイナーワークの白眉ともいえるファウンデーション(基礎メソッド)。
なるべくバランスよくスケジューリングしながら、レッスンをしてゆきますので、みなさんよろしくお願いします!


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