庭にキンモクセイの花が咲いているのに気がついた。
いまの家に入ったときは切り株だったのだ。
何の樹だろうね、切らなきゃ良かったのにね・・・。
なにやら哀しく、でも地下ではまだ生きているかもと思って眺めつつ暮らした。
時々小さな生き物が死んでしまう。オタマジャクシやら、金魚やら。
そんなとき、なぜか、この樹の傍に埋めてきた。
それから、ダンスのステージに登場した幼い苗木があって、これも傍に植えた。この苗木を見つめるうち、
いつしか、切り株からも、か細い枝が伸び始め、葉っぱが出始めたのだった。
花が咲くなんて思わぬままに何年も経つ。でも、枝は分かれ、太くなり・・・。
ついに咲いた。
小さな花の、小さな香りが、また可愛い。
とてもながい沈黙をへて、咲いた花は、光をこぼしているみたいに、まぶしい。
いまの家に入ったときは切り株だったのだ。
何の樹だろうね、切らなきゃ良かったのにね・・・。
なにやら哀しく、でも地下ではまだ生きているかもと思って眺めつつ暮らした。
時々小さな生き物が死んでしまう。オタマジャクシやら、金魚やら。
そんなとき、なぜか、この樹の傍に埋めてきた。
それから、ダンスのステージに登場した幼い苗木があって、これも傍に植えた。この苗木を見つめるうち、
いつしか、切り株からも、か細い枝が伸び始め、葉っぱが出始めたのだった。
花が咲くなんて思わぬままに何年も経つ。でも、枝は分かれ、太くなり・・・。
ついに咲いた。
小さな花の、小さな香りが、また可愛い。
とてもながい沈黙をへて、咲いた花は、光をこぼしているみたいに、まぶしい。