もどかしいけれど、見たいのに見れない映画がある、行きたいのに行けないコンサートがある。
ワイダ監督の新作「KATYN」。テレビで一部を流していたが、凄そうだ。カティンの森、あの歴史上に残る事件がテーマだ。ワイダ監督の父君も、その渦中のひとりだったとのこと。ヨーロッパでは300万人を動員したというこの映画、個人史と世界史、アートとポリティックが激しく大きなスケールで関係する予感。僕は「鉄の男」に背を押されてアートに入ったとも言えるから、アンジェイ・ワイダの総括的作品と言われれば、唾を飲んで待つばかり。日本公開は、いつなんだろ???
KATYN
あとひとつ、音楽。
クセナキスの「ノモス・ガンマ」。この曲もまた、僕には思い出が深い。無数に渦巻くサウンドのなかに身を置き、ただただ共振されるがまま。あらゆる知覚が総毛立つ、まさに音の森だ。オンガクと言いつつ、その実はブンガクであったというような音楽に辟易していた頃、トーンクラスターを教わり、その元祖だ、と紹介されたのがクセナキス。ありったけのスピーカーをつなぎ、もちろん最初に聴いたのが、この曲だった。炸裂する音楽だ。これでもかと、音が飛び交い、混交され、うねる。音のインパクトは、感情のインパクトである。その背景には、やはり個人史的根拠があった。戦世を生き抜いた作曲家である。怒り、哀しみ、から、未来へ。音のゲルニカだと感じた。
これをアマオケ300人が演奏するらしい。しかも、演奏時に、オーケストラ内の席に移動できるとのこと。作曲家のクセナキスが想定した演奏形態は、98人の演奏家の間に観客が入って聴くスタイルだ。これを踏襲した、おそらく世界で初めての演奏となるらしい。パーソネルに、指揮者・井上道義さんの名。静岡グランシップ、8/10。僕は山梨で新作を公演している。行けない。残念。でも、シンクロ二シティーが起きるかも。演奏家のみなさん、がんばってください。
グランシップ 音楽の広場
ワイダ監督の新作「KATYN」。テレビで一部を流していたが、凄そうだ。カティンの森、あの歴史上に残る事件がテーマだ。ワイダ監督の父君も、その渦中のひとりだったとのこと。ヨーロッパでは300万人を動員したというこの映画、個人史と世界史、アートとポリティックが激しく大きなスケールで関係する予感。僕は「鉄の男」に背を押されてアートに入ったとも言えるから、アンジェイ・ワイダの総括的作品と言われれば、唾を飲んで待つばかり。日本公開は、いつなんだろ???
KATYN
あとひとつ、音楽。
クセナキスの「ノモス・ガンマ」。この曲もまた、僕には思い出が深い。無数に渦巻くサウンドのなかに身を置き、ただただ共振されるがまま。あらゆる知覚が総毛立つ、まさに音の森だ。オンガクと言いつつ、その実はブンガクであったというような音楽に辟易していた頃、トーンクラスターを教わり、その元祖だ、と紹介されたのがクセナキス。ありったけのスピーカーをつなぎ、もちろん最初に聴いたのが、この曲だった。炸裂する音楽だ。これでもかと、音が飛び交い、混交され、うねる。音のインパクトは、感情のインパクトである。その背景には、やはり個人史的根拠があった。戦世を生き抜いた作曲家である。怒り、哀しみ、から、未来へ。音のゲルニカだと感じた。
これをアマオケ300人が演奏するらしい。しかも、演奏時に、オーケストラ内の席に移動できるとのこと。作曲家のクセナキスが想定した演奏形態は、98人の演奏家の間に観客が入って聴くスタイルだ。これを踏襲した、おそらく世界で初めての演奏となるらしい。パーソネルに、指揮者・井上道義さんの名。静岡グランシップ、8/10。僕は山梨で新作を公演している。行けない。残念。でも、シンクロ二シティーが起きるかも。演奏家のみなさん、がんばってください。
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