ひと月後に公演をひかえ、まだ見ぬ客席の人々に胸がときめく。
準備を重ねる。いや、生活のすべての瞬間がその準備にさえ思えてくる。
瞬間をいかに生ききるか、ということを稽古しているように感じる。
生活のなかで、背中やら胸の底の方に、しきりに降り積もる何か声のようなもの。それが、張りつめて、裂ける。向き合う人や場所や時の「気」が、裂け目に流れ込む。何かが生まれる。何かが、壊れて消えてゆく。
これが最後かもしれない。
舞台を重ねているが、いつも、そう思ってしまう。
僕の踊りには、伝統もなく、規範もない。
だから、一回一回が初めであり、終わりである。
向き合う人との間で生まれ、消えてゆくもの・・・。
アポクリファ(聖書外典)に、真を求める者たちが集う場として、踊りの輪と劇場に関する記述。魂に触れるとき、人は人となるのだ、と、書は語る。
6月公演ご案内
準備を重ねる。いや、生活のすべての瞬間がその準備にさえ思えてくる。
瞬間をいかに生ききるか、ということを稽古しているように感じる。
生活のなかで、背中やら胸の底の方に、しきりに降り積もる何か声のようなもの。それが、張りつめて、裂ける。向き合う人や場所や時の「気」が、裂け目に流れ込む。何かが生まれる。何かが、壊れて消えてゆく。
これが最後かもしれない。
舞台を重ねているが、いつも、そう思ってしまう。
僕の踊りには、伝統もなく、規範もない。
だから、一回一回が初めであり、終わりである。
向き合う人との間で生まれ、消えてゆくもの・・・。
アポクリファ(聖書外典)に、真を求める者たちが集う場として、踊りの輪と劇場に関する記述。魂に触れるとき、人は人となるのだ、と、書は語る。
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