新作「カラビンカ」(11/16~17公演)。
公演までのあいだ、創作日誌の一部を・・・。
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【振付とダンス】
即興も入るのですか?と訊かれた。
さて、どう答えるべきか。
実は、作っても作っても、作り仰せぬものが、溢れかえってきてしまうのだ。
つくって、おぼえて、練って、そのあげく壊しつくして・・・。
振付はデザインとは少し違う。
振るい起こすための気合い・訓練・挑戦の地層。
そこから身体は、つねに反逆を起こすのだ。
それを受け止め、また破壊が起こり、
いつしか踊りの器が出来上がってゆく。
しかし、さいごは観客とのコラボレーションだ。
直接の交際がないのに、親しさがある。思いつのりゆく、緊迫があり、魂の「縁」が生まれる。
踊り手と観客のあいだの、不可思議なカンケイ。
現場での気持ちの交感、感想やアンケートなど事後にいただいた言葉、
受付に残ったいくつもの半券の手触り、
そのような、「人間」の気配が重なり合い、層をなして身に積もってゆくなかで、
作品群を紡いでいる気がする。
無数のデュエットというべきか・・・。
観に来て、また翌日も観に来て下さる方が、居られる。
客席の闇から、何かをおくって下さる方が、居られる。
現場での、「生まれ」の瞬間を睨んでおられるにちがいない。
ともに生成しているのだ。
作り込んだカタ・フリを堅持して息を吹き込むのか、いっそ碎けて即興に雪崩打つのか。
その一瞬の決断の連続が、忘れられぬひとつの夜・ひとつの午后を形成しようと必死に戯れる。
それが踊りの場かと思う。一期一会の瞬間である。
ダンスにあって、作品とは成立するもの、そのたちどころに、消滅するもの。
おそらくは、ただただ観客の方々の魂に定着し、あらたな生成を始めてゆくものなのだろう。
たった一つのステージ=その場所で生まれる共振・共犯・共有・・・。
その体験が、魂の内部で、あたらしい朝を紡いでゆく。
無言なるがゆえの、心の底の響き合いを。
そのためにこそ、おのれに矢をむける。
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ごく最近の日記。まだ見知らぬままの観客と、デュエットの体制。視線をいただく、ひとりひとりとの逢瀬が待ち遠しい。
【公演詳細&チケット】
11/16(20時開演)、11/17(15時開演)、両日とも受付中。
現在のところ、17日のほうが、ゆったりとご鑑賞いただけます。
公演までのあいだ、創作日誌の一部を・・・。
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【振付とダンス】
即興も入るのですか?と訊かれた。
さて、どう答えるべきか。
実は、作っても作っても、作り仰せぬものが、溢れかえってきてしまうのだ。
つくって、おぼえて、練って、そのあげく壊しつくして・・・。
振付はデザインとは少し違う。
振るい起こすための気合い・訓練・挑戦の地層。
そこから身体は、つねに反逆を起こすのだ。
それを受け止め、また破壊が起こり、
いつしか踊りの器が出来上がってゆく。
しかし、さいごは観客とのコラボレーションだ。
直接の交際がないのに、親しさがある。思いつのりゆく、緊迫があり、魂の「縁」が生まれる。
踊り手と観客のあいだの、不可思議なカンケイ。
現場での気持ちの交感、感想やアンケートなど事後にいただいた言葉、
受付に残ったいくつもの半券の手触り、
そのような、「人間」の気配が重なり合い、層をなして身に積もってゆくなかで、
作品群を紡いでいる気がする。
無数のデュエットというべきか・・・。
観に来て、また翌日も観に来て下さる方が、居られる。
客席の闇から、何かをおくって下さる方が、居られる。
現場での、「生まれ」の瞬間を睨んでおられるにちがいない。
ともに生成しているのだ。
作り込んだカタ・フリを堅持して息を吹き込むのか、いっそ碎けて即興に雪崩打つのか。
その一瞬の決断の連続が、忘れられぬひとつの夜・ひとつの午后を形成しようと必死に戯れる。
それが踊りの場かと思う。一期一会の瞬間である。
ダンスにあって、作品とは成立するもの、そのたちどころに、消滅するもの。
おそらくは、ただただ観客の方々の魂に定着し、あらたな生成を始めてゆくものなのだろう。
たった一つのステージ=その場所で生まれる共振・共犯・共有・・・。
その体験が、魂の内部で、あたらしい朝を紡いでゆく。
無言なるがゆえの、心の底の響き合いを。
そのためにこそ、おのれに矢をむける。
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ごく最近の日記。まだ見知らぬままの観客と、デュエットの体制。視線をいただく、ひとりひとりとの逢瀬が待ち遠しい。
【公演詳細&チケット】
11/16(20時開演)、11/17(15時開演)、両日とも受付中。
現在のところ、17日のほうが、ゆったりとご鑑賞いただけます。