昨日は、クラスショーイング&オープンワークショップでした。
大勢の方に参加していただき、フロアは良いエネルギーで満たされました。
ありがとうございます。

さまざまな思いが交差する一日でした。
期待、とまどい、緊張が入り交じった、さぐるような静けさのなか、
全員がフロアに身を横たえ、脱力から、身体の重さを感じながら、ゆっくりゆっくりと身を起こし、足裏で大地をつかむように立ち上がる。
そのような始まりから、いくつかのワークを経て、30名近い人数で行ったオイリュトミーは、壮観でした。
言葉のひびきが大勢の肉体の熱に置き換えられ、ひとつのエネルギーの波となって
空間を震わせるような迫力。

これを受けて、クラスショーイングへ。
ふだんの練習を見せ合いましょう、というコンセプトですが、やはり、さまざまな視線が力を与えてくれるのでしょうか・・・。

基礎クラスの公開エクササイズ。いきなり堂々たるユニゾンが出現して、息をのみました。ユニゾンとは、「響き合う」という意味です。
毎週こつこつと積み重ねたトレーニングが、肉体の強度を生み出し、一人一人がキラキラしています。シンプルなエクササイズが「ダンス」に変貌する瞬間でした。
このクラス、ふだんは徹底してカウントのみの練習。気持ちを肉体だけに集中させ、基本の動きをカラダに注入する。そこに年一回、生演奏の音楽と視線を投げかけるのが、例年この日の体験。一年の集積に華が宿る一瞬間です。

オイリュトミー・クラス。聴くこと、反映すること。全身で耳を澄ましながらの、天女のような踊り、身体のさざめきでした。純度の高さ、格調高い品性がありました。しかし、それを生み出しているのは、一瞬一瞬への努力と集中。ひとりひとりが、本当に一生懸命に踊っている。「一生懸命」ということの確かさ、自分がやりはじめたことへの真摯さ。そのような力強い姿が、この優しい踊りを支えています。背を押され、僕もオイリュトミーのソロを踊りました。

ダンスクラスの発表。これは、凄みがあった。自己の立ち姿を磨く「舞踏」を精神の基盤としつつ自由な踊りを求め、練習を続けている人たちです。経験の量を問わず、体当たりで踊り関係する姿。ああでもない、こうでもない、と、セッションし続けた日々の積み重なりが、あたらしい一歩へと、いま、つながってゆく。そのような熱の高まり合いが見られました。刺激し合い、何かを生み出してゆくことができるクラスです。この人たちと、関わることが出来る喜び。本音です。

ダンスクラス/舞踏クラスからのソロ作品プログレス3景。
大人が、あらためて自分自身に一問一答する姿、その身をさらす緊張感。毅然とした立ち方・舞い方でした。3分から5分という、わずかな時間を、一振り一振りで満たしてゆくことの困難さ、さまざまな壁、それらを担いきる瞬間に立ち会えたことに、感謝します。

このような、ショーイングを経て、さらにワークショップへ・・・。
百聞一見にしかず。なのでしょうか。あれこれ説明しないのに、もはや踊り始めている。色々見たあとで、少し自由に踊ってみよう。ということで考えていたのですが、自発的にどんどん動きが出てきます。30人。まったくの初心者が大部分のはずなのに、えらく踊っているんです、みんな。音に言葉に、カラダが感応して、いい顔がフロアをうめています。

「テレプシコラ」っていう言葉があります。踊りの精霊。
肉体に、場所に、これが降りてきたのかな。なんて思い、ワクワクしました。

ふと思いました。
踊りの道は、美貌をもたらしてくれる。
それは、踊りを通じて、おのれを革命する者の、意志の輝きなのではないかと。

良い一日、あらためて、みなさん、ありがとうございました。これからも一緒に歩みたいと思います。

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明日10/9は、ほびっと村学校で「舞踏クラス」。(初心者よりフリー受講)
当日の予約もちろんOKです。WSに来れなかった方もぜひご参加ください。

これをスタートに、定期各クラス、新たな展開がはじまります。
全部のクラスで新規募集をしていますので、ぜひ、一緒に踊りましょう!

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