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(株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 佐田啓二は今年生誕100年を迎えるということで、今回「俳優・佐田啓二」特集が組まれていたようだ。佐田啓二は1926年に京都で生まれ、戦後すぐの1946年に松竹大船撮影所に入所している。翌年に木下恵介監督作品『不死鳥』で田中絹代の相手役として銀幕デビューした。以降は、日本の戦後復興とともにスクリーンを飾ってきて映画全盛期の松竹スター俳優である。

 俳優の中井貴一、市川崑作品の『女王蜂』で女優デビューした中井貴恵の父親でもある。1964年に37歳の若さで怪死している。

 爆発的人気を得たのは1953(昭和28)年のすれ違いメロドラマの傑作『君の名は』で、岸恵子の相手役として、日本を代表する映画スターとなった。冷めた二枚目という印象が強いが、実は案外コミカルな役も多いし、一癖も二癖もある頭のキレるワルのような役どころも多いようだ。

 今回の1958(昭和33)年作品の『顔役』(中村昇・監督/原作=北條秀司)もそんなワル役だ。この作品の主演は伴淳三郎で山形市内の銭湯で三助から成りあがって、やがて経営者にまでなっていくことで、周囲から祀り上げられていき、市議会議員選挙に立候補することになる。

 そのことを巡って、その周辺で起こる金や女にまつわる騒動があって、そんな中で、やがて選挙で対立するライバル候補を抑えて当選して、市議会議員になってしまう。さらには、防犯委員長にまで祀り上げられていくという、いくらかコメディ仕立ての作品でもある。

 佐田啓二は、そんな中で東京からやってきて、その息子で大学生の後輩石浜朗と電車で知り会ったことから縁を作り、やがて選挙参謀として入り込んでいくちょっと怪しい男。いつしか、自分中心として選挙を回していくことになり、いろいろ画策していく頭脳派のちょいワルの役どころである。

 ところが、さらにそれを上回るワルが、女のか弱さをチラつかせながら、実はしたたかに騙していく女中(高千穂ひずる)や、バーの女で主人公の妹(淡路恵子)たちである。

 いつしか、そんな女たちに振り回されて行くのだけれども、なぜか誰も損をした感もなく、観終わった不快感もなかった。むしろ、今から65年以上も前の作品なのだけれども、さほど古さも感じさせずに「面白い映画だったなぁ」と思わせてくれたのは、演出の上手さとも言えようか。

 ところで、ここでの佐田啓二の役どころというのは、息子の中井貴一が主演していたウィットの利いた喜劇映画『嘘八百』(2018年、武正晴監督作品)シリーズでの似非骨董品鑑定士にも相通ずるものがあるのかなぁとも思わせてくれるものだった。

 

今回の「俳優・佐田啓二」のラインアップ