過渡期を迎えている高校野球だけれど、多くの普通の高校野球部はひたむきに頑張る | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

(株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 今年で107回目を迎えることになる全国高校野球選手権大会。各地区大会を勝ち抜いた49代表が甲子園に集う8月の大会にスポットが当たりがちだが、実は高校野球は、それを支えているすそ野があってのものだと思っている。ことに、全国の3800校前後(最盛期は4000校を越えていた)の高校野球連盟加盟校の野球部が、それぞれで戦う全国選手権地区大会こそが夏の本番と言っていいと思っている。

府中工科・日野の試合前挨拶

 そして、そのほとんどは公立も私立も含めて普通の学校なのである。ともすれば、高校野球というと、甲子園で頂点を目指して戦うチームにばかりスポットが当たりがちだが、現実にはそれはほんの一握りの野球部を強化して特化している学校である。

 ボクなんかは、それよりもその下に広がっている、それぞれのすそ野の学校を大事にしていきたいと思っている。そして、そのすそ野があるからこその頂上なのである。その意識は忘れてはいけないと思う。

 そんなすそ野に位置する多くの学校も、この時期は1カ月後に迫った夏本場へ向けて、最後の調整に余念がない。そんな各校の現場を見ていくことも高校野球を伝えるということで言えば、とても大事な作業だと思っている。

 この日、東京都の府中市の府中工科には、西東京である程度の実績も作っている日野と、同じ工科高校の東東京の墨田工科が集まり、三つ巴の変則ダブルの試合を行った。

本塁打を放って本塁へ向かう日野・池内君

 

日  野003 000 008=11

府中工科000 000 000=0

 

日  野010 000 200=3

墨田工科100 000 001=2

 

墨田工科000 000 000=0

府中工科000 230 28X=15

 

墨田工科・福島勇武君

 府中工科は今年、17人の新入部員が入った。2年生、3年生の各9人と合わせて、35人である。ただ、17人の新入生が夏過ぎまでその人数を維持していられるのかというと疑問があるというのが現実のようだ。髙橋伸吾監督や弘松恒夫部長も、そんなことにも気を遣いながらの慎重な指導である。これも、今の高校野球の現実だ。

 日野は、今年10人の新入部員が入った。2年生が17人おり、10人の3年生と合わせて37人となった。西東京大会準優勝やベスト4に導くなどの実績を作り、長年指導してきた嶋田雅之前監督が今春に異動となり、4月からは都高野連の理事も務め、東大和などでも指導していた福島靖監督が率いる。工事が続いていた新校舎やグラウンドも完成して、新たな気持ちでの今春からの戦いとなっている。

鋭い打撃を示して、本塁打も放った府中工科・伏見君。

なお、府中工科は第1試合と第3試合ではユニフォームを着替えていた

 墨田工科は、今年は8人の新入生を得たが、2年生は4人と少ない。3年生は12人おり、それなりに経験もあるので、この夏は何とか戦えそうだ。しかし、秋からの新チームに関しては森本遼監督もいくらか心配を抱いている。

 このように、それぞれの学校がそれぞれの事情を抱えた中で、夏を目指しているのである。それもまた高校野球なのだ。というよりも、それがほとんどの全国で展開されている高校野球の現実であるということだ。そうした中で、今の自分たちがやれることを精一杯にやって、よりいい結果を残していく為に努力していく。その姿が尊いからこそ、高校野球は100年を超える歴史を維持し背負ってこられたのである。

墨田工科・福谷尚紀君、ひたむきにプレーしていたが、3試合目で指にけがをしてしまった

 何も、プロ注目選手いるだとか、何キロを表示したとか、通算本塁打を何十本打ったということだけが、高校野球の注目事項ではないのだ。むしろ、そんなことは、広い高校野球のすそ野の中では、ほんの一部でしかない。そういう意識で、高校野球を観ていく人が増えてくれると、ボクなんかはもっと嬉しいと思っている。

 高校スポーツは決して、ショーイベントではないのだから…。という意識だ。ボクとしては、そんな思いで高校野球を伝えていきたいと思っている。

日野・小山大陽君は6回を無失点に抑える