3月の声とともに、暖かい日が続いている。今年は、3月の1週目が土曜日からということで、解禁とともにいきなり対外試合を組んでいるチームも多かったようだ。ことに、3月中にブロック予選を控えている都県や4月1日から本大会が始まる東京都の学校は、今の時期からも比較的早く仕上げて行きたいところでもあろう。
シートノックをする川和・平野太一監督
この日は、神奈川県横浜市都筑区の閑静な住宅街の一角にある川和高校へ足を運んだ。東京都の駒澤大高校との練習試合が組まれていた。
駒大高000 000 000=0
川 和010 000 00X=1
川 和100 000 001=2
駒大高000 000 000=0
駒澤大學高校・川和高校
昨夏はベスト16まで進出している駒大高。昨秋は一次予選は2試合連続でコールドの完封勝で都大会進出を果たしたが、本大会では初戦で昭和に0対1で敗れている。打線がもう一つ打ちきれなかったというところか。それでも、この春は一次ブロック予選は免除となり、初戦は4月1日の駒沢球場となっている。
川和は、昨秋は一次リーグ戦では法政二を下し、県大会では県大会では初戦で横浜栄に快勝し、3回戦では強豪の東海大相模に食い下がった。最後は逆転サヨナラ負けとなったものの、2対3の大善戦はチームとしても大きな自信になっているはずだ。平野太一監督も「秋の戦いは、自分たちのやってきたことは間違いではなかったということは確認できた。チームとしては見えない自信にはなっているのではないか」と見ている。
川和の大黒柱・濱岡蒼太君は注目度も高い
その川和の原動力となっているのは、左腕の濱岡蒼太君だ。最速144キロをマークしたこともあるというが、ボールの切れがいいという印象だ。また、それを引き出しているのがクレバーな捕手佐久間君だ。佐久間君は、決して派手さがあるという感じではないが、見ていて何か安心感を与えてくれる選手でもある。
好リードが光った川和・佐久間寛太君
この日の試合では、川和は濱岡君が6イニングを投げて毎回の8三振を奪い、被安打は1で、二塁へも進ませないという内容だった。さらには、7回から投げた小林瑛太君も濱岡君に引っ張られるように好投。3イニングを内野安打1本のみに抑えた。
こうして、川和は、2回に一死満塁から相手暴投で得た貴重な1点を守り切った形となった。まだ、対外試合が始まってすぐということもあり、まだ打線はなかなか打ち切れていけないというところがあるのも仕方のないところではあろうが、駒大高も高田知明君が5回3安打1失点のみ。さらには瀬野奏汰君が3回を1安打のみに抑えた。
駒大高・高田知明君
駒大高の川端教郎監督は「ちょっと、打てなさすぎですけれども、まだまだこれから仕上げていかなくてはいけませんからね」と、これから1カ月をかけて徐々に打線も上げていきたいというところである。
それでも、両チームとしては、多少のミスはあったものの、守りも安定しており、よく練習して磨かれているなという印象でもあった。ことに川和の遊撃手佐々木君は捕ってからのスローイングも早いし、軟打に対しての捕球してからのランニングスローなどの動作もとてもスムーズだった。
この日は、午後には三送会(3年生を送る会)というイベントも予定されているということで、8時半過ぎに1試合目を行い、グラウンド整備をしてすぐに10時40分から2試合目を行った。
この試合でも、川和は4人の投手がそれぞれに自分の任せられたイニングをしっかりと投げていく丁寧な投球で、結果的には継投完封ということになった。
駒澤大學高校の選手たち
駒大高も山本拓弥君、塚本涼太君、上倉遥友君と3人か、それぞれ3イニングずつを投げて無難な内容だったのではないかなという印象だった。
この日は、比較的暖かく、4月中旬並みの陽気だったということもあり、選手たちはシーズン早々とはいえプレーしやすかったのではないだろうか。
横浜市の小高い丘に位置し、地域でも人気の進学校でもある川和である。グラウンドもしっかりと保有されていて、環境も悪くはない。日々の練習は、19時には完全下校ということは義務付けられているそうだが、いい雰囲気で、選手たちも伸び伸びとプレーしているという感じだった。
試合後。話し合う川和・平野監督(左)と駒大高・川端監督
この日の川和は盗塁などに関してもノーサインだったという。走者三塁の際のスクイズはサインを出すということだったが、2試合目の9回の1点はそのスクイズでもぎ取った1点でもあった。こういうプレーをきちんと決めておくことは、ことに新基準バットになってからは、大事なことでもある。そういう意味では、いい形でチームが整備されていっていると言っていいであろう。






