巨大流通センターの連続爆破事件が舞台の『ラストマイル』 | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

(株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 我々が日常の中で生きているということは、組織によって形作られたシステムの中で動かされているということでもあるのか…。そんなことを、しみじみと思わされた映画🎥でもあった。それが、巨大流通センターを舞台に、そこで起きた連続爆破事件の真相と背景を一人の組織の中の女性センター長がメインとなって追っていくという『ラストマイル』(塚原あゆ子・監督/野木亜紀子・脚本)だった。

 現代社会で生きる我々は、知らず知らずのうちに自分の力だけではどうしようもない組織の力やシステムに牛耳られている。そして、そんなシステムの中で、ちまちまと自分の生きる世界を見出して、生活をしていっているというのがほとんどの人々の日常ではないだろうか。

 その組織やシステムを作り上げて、それを操作していかれる立場ならば別なのだろうけれども、そんなのはほんの一握りの人間でしかない。ほとんどの人間は、その組み込まれたシステムの中で、何とか倖せや希望や遣り甲斐を見つけながら生きているのである。だから、我々は組織やシステムに組み込まれながらも、その中で何とか生き延びていく術を考えていくのだ。

 人間とは、そんな存在なのではないだろうか。実は、この作品は、そんな現代社会をも示唆しているのではないかという印象も強く残った。

 この映画の舞台は、Amazonのような巨大な販売システムの流通センターで、そこから配送された荷物が相次いで爆発するという事件が起きるというところが問題提起となる。それを、新任の女性センター長に就任したばかりの満島ひかりが、何とか解明して抵抗しようと奮闘していく。ただ、ストーリーが進んでいくと、実は彼女そのものにも背負っていく背景があったことが分かる。

 そんなな中で、組織に組み込まれたシステムの中で、我々はいかに非力かということも実感させられるのだけれども…。それでも、そんな中で、どうやって自己を失わないで生きていかれるのか、そんなことも少し思わせてくれた。

 産業経済が循環していくという中で、物流業界というのは決して派手な産業ではない。だけど、経済発展においてはなくてはならない必要不可欠な存在でもあるのだ。だからこそ、そこにトラブルが生じてくると、多くの人がパニック状態に陥る。そんなことも示唆してくれた要素もあった。物流産業の、最末端となる配達員の火野正平と宇野翔平の親子の存在も悪くはなかった。

 最後は、落ち着くべきところに落ち着いたのかなぁという印象もあったけれども、犯人追及も含めて、十分にストーリーに引っ張られていく要素はあったと思う。そして、改めて産業が動くということの意味。経済が回るということの意味はコロナ禍でも思い知らされたけど、その社会的意味にも再認識をさせられた。

 経済産業社会に疎いボクとしては、勉強にもなったのかなぁとも思わされた作品でもあった、と言えようか。