今の、JapanラグビーリーグONEの中では、下位チーム同士の対決ということになってしまっているリコーブラックラムズ東京(BR東京)と花園近鉄ライナーズ(花園L)との試合が、江東区の夢の島競技場で組まれていた。この両チームはかつて社会人ラグビーが関東と関西で開催されていた時代に、東西の雄という位置づけでもあった名門チームでもある。
入場するリコーブラックラムズ東京(BR東京)の選手たち
BR東京はリコーラグビー部として1953年に創部。ニュージーランドのオールブラックスを髣髴させる上下黒のジャージも象徴的だった。日本の社会人ラグビーとしては老舗的な存在と言ってもいいであろう。昨季は5勝9敗2分けで7位に食い込んでいる。
花園Lは近鉄ラグビー部として1929年に創部している名門である。ただ、このところは苦戦を余儀なくされているという現実は否めない。昨季も1勝15敗と最下位に沈んだ。それでも、入替戦では浦安DRを抑えてD1残留を果たしている。
スクラムでは、近鉄もかなり抵抗を示していたような感じだったのだが、
反則が多く、それが命取りとなっていった
リコーブラクラムズ東京 41(21―7/20―7)14 花園近鉄ライナーズ
両チームは今季も3節を終えて、ここまではどちらもまだ勝利がなく0勝3敗。辛うじて勝ち点1を挙げていて、得失点差でリコーが10位、花園近鉄が11位となっている。何とか、まずは今季初勝利をあげたいというところであろう。
序盤は、お互いに様子を見ていこうかというような展開でもあった。最初のトライはリコーで8~10分攻め続けながら、もう一つ突破できないでいたところで22mライン内でPKを2度得て、いずれもスクラムを選択して、2回目の12分、スクラムで押しきって最後はNO⑧ネイサン(フィジー)が抑えた。その4分後にも、22mライン中央付近から右展開してRW⑭西川(豊明→中京大)が巧みに回り組んでトライ。ゴールも成功で14対0とリードを広げた。
この日の試合で一番注目していた愛知県出身の西川大輔がいい形で、しかも試合の流れを大きく左右するようなトライを決めたこともボクとしては嬉しかった。
16分にトライを決めた、リコーのRW⑭西川大輔(豊明→中京大)
24分にもリコーはFL⑥アマト(トンガ、大東文化大)からLW⑪ネタニ(フィジー)につないでトライ数で3本差とした。28分に近鉄もパントからSO⑩クウェイド(豪)→LO⑳菅原(御所実→帝京大)が抑えて、一本返したもののそこまでだった。
後半に入っても、5分にPGでしっかり加点したリコーは、21分にはラインアウト~モールという形でチャンスを作ってFWが前進してチャンスを作っていく。こうして、再びFL⑥アマトが抑えてリードを広げていく。リコーは21分と24分にもトライを重ねていく。こうして、試合としてはリコーの主導で進んでいくこととなった。24分、35分とリコーはトライを重ねていった。
近鉄としては後半35分にRW⑭ジョシュア(豪)が、中央から左展開のパスを受けてそこから中央に切れ込んでトライを返したがそこまでだった。
これでリコーは、今季初勝利。近鉄は4連敗で、厳しいシーズンとなっていきそうだ。
江東区にある夢の島競技場での試合風景



