令和の今に、昭和の青春歌謡のようなタイトルの映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

(株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 あまり事前情報は得ていなかったけれども、このタイトルだけで、何だか知らんけれども、ちょっと胸が詰まる思いになってしまった。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(成田洋一・監督/山浦雅大・脚本)という🎥作品である。内容的には、今の女子高生が終戦間近の特攻隊基地へタイムスリップした、という知識だけを事前情報として持っていた。

 あとは、その世界を自分がどう感じながら観るかということである。ただ「涙が止まらない」などの宣伝コピーにも、心が動いていた。とりあえずは、なすがままの中で期待半分の思いで足を運んだ。

 映画でタイムスリップという手法は、しばしば用いられる方法でもある。代表的なところでは『バック・トゥー・ザ・フューチャー』があるが、角川映画としても薬師丸ひろ子が出ていた『戦国自衛隊』(1979年)や原田知世が主演した『時をかける少女』(1983年)などがある。また、近年でも『地下鉄に乗って』や『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『コーヒーが冷めないうちに』などと言う作品があった。そういえば、高校生が戦国時代にタイムスリプする『ブレイブ~群青戦記』なんていうのもあった。そして、ボクの好きな青春映画だった2021年の『サマーフィルムにのって』も、未来から人がやってきていたという形のタイムトラベラーだった。

 

 この『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、親や教師に反発する女子高校生が、進路で揉めて家を飛び出したら、防空壕跡のような所に入り込んでしまう。そこでタイムスリップしてしまうのだが、そこは終戦間近の1945年6月に特攻隊員たちが次の指令を待つべく待機している基地だった。

 そのヒロインが、朝ドラ『舞いあがれ!』で人気を得た福原遥。そして、そこで彼女が心を惹かれることになる特攻隊員の一人を水上恒司という若い俳優が演じている。雰囲気としては、戦時中の特攻隊員のイメージとしては悪くなかったと思えた。

 空襲を受けたり、特攻指令を待つ若者の姿と、彼らの心の安らぎとなっている食堂で働くことになるヒロイン。そのもんぺ姿も、不思議と似合っていた。そういう意味では、時代考証的にはしっかりできていたと思う。

 そんな中で二人の心の交流がメインとなっていくのだけれども、「国家を守るために敵艦を撃沈させる」という大義名分のもとに死を選択していく若者。それを、今の若い女子高生がどう受け止めていくのか、ということがストーリーの柱となっていく。

 やがて、特攻出撃の日に、彼を見送っていくのだが、その爆風とともに、ヒロインは今の時代に戻ってくる。そして、いつもの日常に戻っていくのだけれども、タイムトラベルしたという中で体験してきたことが、彼女の心に大きな変化をもたらせていったということになる。

 今の時代、地球上がややきな臭くなってきている。そんな時代であるからこそ、70数年前のあの事実を伝えていかなくてはならないこともあるのだろう。それを、こうした手法で描いたということには、意味があったのかもしれないな…と思う。

 観終わった後は、そんな気持ちにもなっていた。