関東大学リーグ対抗戦のABグルーブ入れ替え戦に行ってきた。
Aグルーブ7位の青山学院大とBグループ2位の明治学院大との試合は、昨年と同じ対戦ということになる。昨年は、青山学院が73―19とやや大差で残留を決めた。果たして、今季はどのような戦いになるのだろうか。
明治学院大(黄色)と青山学院大(黒)のスクラム
青山学院大 61(28―6/39―7)14 明治学院大
戦いとしては、戦力的にやや余裕があると思われる青学が終始リードする形で試合は進んだ。先制したのは明学で4分にゴール正面のPGを⑩後藤君(1年・東福岡)が決めた。しかし、青学も13分にゴール正面のスクラムから№⑧辻村君(3年・東海大大阪仰星)がそのまま抑えてトライ。ゴールもキッカー⑫桑田君(3年・桐蔭学園)が決める。
以降は18分、26分と追加トライ。明学もPGで一本返すものの前半はトライが奪えなかった。
後半に入っても、青学が主導権を握り、10分にRW⑭大村君(4年・茗溪学園)がトライし16分、22分、26分とトライを重ねていく。途中出場で一時的にはSHに入っていた㉓森君(1年・桐蔭学園)が、CTBの位置に入ってRWとしても活躍した。
明学は最後、FB㉒中村君(2年・日川)→LC⑫高橋君(4年・日大高)と渡って唯一のトライを奪い意地を示したが及ばなかった。
ラインアウトの争い
ところで、関東大学ラグビーは対抗戦グルーブとリーグ戦グルーブとに分かれている。これは、早慶明を中心とした伝統校が、ラグビーの基本として学校同士の対抗戦として、対戦する日にちも固定して定期戦としていくというところから始まっている。その伝統校に対して、かつては新興勢力となっていこうとする学校が試合を依頼してもなかなか実現されなかった。
そんなこともあって、リーグ戦グルーブが誕生する。一方、対抗戦グループでは、伝統校同士の日程が優先されていた。今を時めく帝京大も、加盟当初は慶應義塾大との試合が組めないという時代が何年か続いていた。
それが、1997年に大改革とでもいおうか、対抗戦も戦力によって、AとBとに分けていこうということになり、8チームずつに分けられ、実質1部にあたるAグループと、2部にあたるBグループとが、入替戦を行い、翌年の構成をしていくというシステムとなった。それが今日に至っているということだ。
成蹊大 29(13―0/16―17)17 日本体育大
今季のリーグ戦グループでは、2部から上がったすぐの東洋大と立正大が大健闘。東洋大は3位に食い込み全国大学選手権への初出場も果たした。
そんなこともあって、今季はことに入替戦に対しての興味も高まってきた。もっとも、対抗戦では、帝京を筆頭として、早慶明らの上位校と下位校との差が目立つのは否めない。けれども、それでも、AグルーブとBグルーブの力は接近してきているのではないかという期待感もあった。
成蹊が、それを見事に示して実現した。
日体大の伝統のジャージ、来季はBグループで…ということになってしまった
立ち上がりから7対3くらいの比率で成蹊が攻めていた。最初の少し距離のあるPGは失敗したものの、14分にLC⑫小口君(2年・横須賀)がショートパントで転がし、FB⑮近藤君(3年・八千代松陰)が切れ込んでゴール中央にトライ。ゴールも成功。さらに25分には約40mのPGを⑩菊本君(1年・崇徳)が決めてリードを広げる。36分にもPGを追加して前半は13対0で成蹊。
後半に入って、日体がどう立て直してくるのかなとも思ったが、早い仕掛けで3分に代わって入っていたHO⑰藤田君(2年・筑紫)が抑えてトライ。ゴールも⑮田中大世君(4年・甲南)が決めた。これで、一本で逆転という点差になったが、成蹊は9分にFWの塊でトライ。15分にはPGで追加し突き放す。
成蹊大は、終始試合を支配して日体大を上回った
日体も、27分にFL⑦長船君(3年・御所実)のトライで追い上げるが、その10分後には左展開からLW⑪瀧澤君(1年・東農大二)のトライでリードを広げる。
ロスタイムに入って、日体が一本返したが、最後は成蹊がPGを㉓松田君(2年・幕張総合)が決めて締めくくった。
来季Aグループで戦うこととなった成蹊。試合後は歓喜の渦となっていたが、FWは1列目と2列目は4年生がメインだったが、BK陣はSOでキッカーの菊本君はじめ下級生も何人かいる。来季、どんな戦いをしていくのかということも、とても興味深い。



