予定調和のラストはわかっていても、テレビ的安心感の『科捜研の女~劇場版』 | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

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ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 作品のストーリー的には、テレビ的な要素も考えみても「事件が解決して目出度し、目出度し」というラストは予測できるものである。まあ、そんな予定調和であることは、ある程度は認識していながらも、劇場へ足を運んだのはただ単に沢口靖子の映画だからである。

 ボク自身は、20年以上も続いているというテレビ朝日の『科捜研の女』シリーズをずっと見続けているわけではない。というよりも、普段の日常生活では、基本的にはテレビドラマは、ほとんど見ないのだけれども、テレビはつけ放していることはある。そんな中で、『科捜研の女』は沢口靖子が出ているということだけでつけているということはままある。というのも、ボク自身としては沢口靖子は、人畜無害で気に入っているからである。ということで、『科捜研の女~劇場版』(兼崎涼介・監督/櫻井武晴・脚本)を観に行った。

 彼女が第1回東宝シンデレラガールとして選出され、武田鉄矢が主演していた『刑事物語3 潮騒の詩』(1984年・杉村六郎・監督)に出た時も観に行っている。東宝シンデレラガールに選ばれた時の新鮮さというか、とてつもない清楚な印象は、当時のボクにとってはとても新鮮だったということもあった。セーラー服で自転車に乗って登場するシーンは、今でも鮮烈に覚えている。

 というのも、当時映画会社に所属していたボクは、青田浩子なんていう、かの青田昇の五女をスターにすべくということで、本田恵子が原作のコミック『月の夜、星の朝』(石山昭信・監督)なんていう映画にちょこっと絡んでズッコケたところだったのである。だから、「アイドル映画とはどういうふうになるのが、いい作品なのか」ということも頭にあったのだけれどもね。そして、ボクの一つの答えとして、「ヒロインは自転車で登場しなくてはいけない」というものだった。そうそう、この作品で沢口靖子は自転車で登場するし、かつての『二十四の瞳』も『青い山脈』も、薬師丸ひろ子の『翔んだカップル』もそうだったと思う。

 閑話休題、そんなこんなでとてつもなくボクにとって好印象の沢口靖子が、その37年後にも、年齢こそ重ねはしたものの、変わらぬ同じような清楚さで登場していることが嬉しい。そして、まさか科学捜査の辣腕科学者として、20年以上もその役をやり続けているなんていうことにも驚きだ。

 だから、ボクとしては映画としては、テレビと一緒で写っているだけでいいという状況でスクリーンと対峙していた。ただ、作品上は、何だかダイエット菌を巡って、天才科学者の佐々木蔵之介vs科学捜査班という構図で展開していくのだ。そして、その天才科学者の下に身をもって人体実験に応じる大学院の研究生の助手の一途さに、何となくかのSTAP細胞騒動の小保方晴子のイメージかかぶってしまった。そういう意味では、理系女子の一途さは、しっかりと伝わってきたとも言えるのかな…。

 あ、そうか…。そういえば、沢口靖子の演じ続けている、この主人公たる榊マリコも理系女子なんだけれどもね。ただし、彼女の場合は、バツイチであるということらしい。

 まあ、ラスト、清水の舞台から飛び降りちゃう一世一代の大演技をするのだから、科学の追求に対してては、一途であるということなんだろう…。というラストだけれども、もちろん榊マリコは亡くなったり大怪我したりしないんだろうなと、安心して観ていたのだけれども、そういうことだったとはね…。さすがに、撮影所がある京都ということでしょうか…。

 ということで、一件落着。どういうことかというのを知りたければ、映画館へ行きましょう。