2年ぶりに開催された甲子園球場での全国高校野球選手権。新型コロナの感染拡大が止まらず、さまざまな制限下での開催となった。スタンドも原則無観客で、制限付きの学校応援と保護者のみが、その試合に限り入場が認められるという中での開催。
それでも、やはり、甲子園が始まれば、テレビ中継があって、それを見ながら「やっぱり、高校野球はいいなぁ」なんて思うものだ。それに、始まってみれば、やはり好試合が相次いだ。それだけでも、画面に見入ってしまう。
しかし、今年の大会はオリンピックの関係で、開幕が例年よりも遅く始まった。これは、テレビ中継の関係もあるのであろう。ところが、大会初日がいきなり雨で順延。開会式も入場行進はなし。と言うように、当初からイレギュラーな形で始まっていた。
しかも、2日間行われてから、雨天ノーゲームの日も含めて3日連続で順延となった。従って、大会3日目が15日ということになってしまった。しかも、この日は第1試合が予定より3時間遅れで開始。従って、4試合目の開始はプロ野球のナイターよりも遅い19時10分だった。試合終了は21時40分と、大会史上最も遅い終了となった。
それでも、翌日は朝8時から開始で、それだけでもグラウンド整備や管理関係の人たちの夜討ち朝駆けの駆けの仕事の大変さが窺われる。しかし、その翌日の予報はまたしても雨。それでも、午前中は何とか小降りだということで、7時59分にプレーボールがかかった。「大阪桐蔭・東海大菅生」という優勝候補同士の好カードでもあった。
ところが、この熱戦も、天気は辛抱してくれなかった。5回頃からは大雨になっていった。そんな中で、東海大菅生の追い上げも始まってきて、なかなか中断のタイミングも難しい状況。ルール上は、7回終了すれば、試合は成立ということになる。しかし、現場の当事者としては、始めた以上何とか最後までやらせてあげたいという思いも伝わってきた。
しかし、打者のバットが滑ってベンチ前まで飛んでいまったり、内野ゴロの打球が水たまりで止まるという現実もあって、「野球にならない」状態は明らか。結局、8回表途中で中断後、雨天コールドとなってしまった。
こうした事態に対して、ネット上ではさまざまな意見が飛び交い、まさに炎上状態と言ったところだった。あくまで傍観者であるネット民はそれぞれの自分の正義中毒とバイアスから発信しているのだけれども、それはそれで正論かもしれない。ただ、現場の責任者でもなければ当事者でもないことも事実。とはいえ、それらも一つの世論として飛び交うのも今の世の中である。
ただ、正直、令和新時代になった第101回大会以降、高校野球は抜本的に従来のあり方を見直していく時期になってきているのではないかという気もしてきた。夏の大会は、今年のような連日の雨に見舞われなかったら猛暑という別の心配事もある。そういう点を鑑みても、ドーム球場の使用も一案かもしれない。あるいは、思い切って聖地甲子園をドーム化していくということも考える時期なのかもしれない。
また、夏の選手権大会そのものを7月の1週目の土日を中心に開催して、7月中にベスト8か16までを決めてしまうというのも一案。そうなると、夏の選手権各地区大会を5月末から6月に開催する必要が出てくる(実際、高校総体の出場権を賭けた県総体などは、この時期に開催されているケースが多い)。もちろん、そうなれば、春季大会の開催も考え直す必要が出てくるだろう。
これは、私案でもあるけれども、12月から3月1週目までのオフ期間をなくして、各都道府県連盟の裁量で2月末から3月に春季大会を開催してみるというのも一案。この際、従来の高校野球カレンダーそのものを見直してみるということもありなのかなぁとも感じている。
そして、昨年の夏の選手権が中止になってから、各都道府県連盟で運営していった独自大会で、それぞれの独自性も示せていることもみられた。だから、日本高野連トップダウンではなく、地方からの発信スタイルでもいいのではないかとも思う。
もちろん、ボク自身は当事者でも主催者でも何でもない、一介のファンであり、伝えるという立場を貰っている身でしかない。それでも、現場に多く足を運ばせてもらっている立場として言えば、抜本的な改革のためにも、高校野球カレンダーの見直しの時期なのかもしれないと…、そんな気もしているのだ。


