先日2日にベスト8が決まった愛知県のこの夏の独自大会夏季愛知県高校野球大会では西三河地区で加茂丘と衣台の連合チームが大健闘してベスト16入りを果たした。しかも、2回戦から登場して安城農林、松井優監督の熱心な指導で好チームと評価の高い豊野、さらには昨秋の県大会では至学館を下すなどしてベスト16入りした、力のある好投手を擁する安城南を下してのものだった。
異なるユニフォームでベスト16に進出を果たして勝利を喜び合う
「Kamogaoka」と「Koromodai」の選手たち
加茂丘・衣台連合チームは2年生と3年生だけの13人。加茂丘の矢田君が投手、衣台の多和田君が捕手というバッテリーだったが、呼吸はぴったりという印象だった。矢田君は右サイドハンドだが、踏み出し足を一度ピンと後ろに跳ね上げて、そこから振り子のようにして反動をつけて投げ込んでくる変則タイプ。進撃には、この矢田君の好投も大きかったと言えよう。
指揮を執ったのは加茂丘の柴田勇人監督だ。安城南を下した際の投球に関しては、「コントロールはいい方なので、乱れることはあまりないと思っていましたが、いつも通りの投球というか、いつも以上の投球を見せてくれました」と喜んでいた。
好投した加茂丘の矢田拓君
連合チームというと、どうしてもチームとしてのまとまりがよくなかったり、連係プレーなどもなかなかうまくいかないというところもあったりするのが普通だ。ことに、絶対的に人数不足なので、守りの練習なども限られているという現実は否めない。ところが、加茂丘・衣台連合は守りでも再三好守を見せていた。外野手の勘もいいし、一塁手と二塁手が衣台、遊撃手と三塁手が加茂丘という内野も、まるでいつも一緒に練習して来たかのようにコミュニケーションがよく取れていた。
柴田監督も、「こっちが思っていた以上に、生徒たちは勝手に仲がいいんですよ。だから、休日なんかでも一緒に遊びに行ったりもしていたみたいですよ」と、高校生たちのコミュニケーション能力に感心していた。
赤の加茂丘、青の衣台のコントラストも、何となく面白い。マウンドに集まると、「2~4」番が衣台、「1」と「5」「6」が加茂丘。そして伝令の「13」は加茂丘の2年生伊藤嘉規君
ベスト8の座を競う5回戦では伝統校の岡崎工との戦いになったが、初回に2点を奪われてもすぐに1点を返して食い下がる。そして中盤にはリード。昨秋の西三河地区では二次トーナメントを1位通過、県大会はベスト16。その後の全三河大会でも準優勝と着実に三河地区での実績を残している岡崎工の平松忠親監督をして、「投手がいいので、(相手のペースに)ハマったら簡単には勝たせてはもらえないとは思っていましたが、流れは悪いなぁという感じでしたから…、7回に追いつけなかったら最悪の展開になるかなということも考えていた」というくらいに、相手を追い詰めていた。
そんな、5回戦の試合は「高校野球ドットコム<愛知版>」で紹介している。
https://www.hb-nippon.com/aichi/report/2122-hb-aichi-game2020/20746-20200803001-summer2020
大健闘だった加茂丘・衣台連合チーム。しかし、秋からの新チームは、さらに部員不足で、これに猿投農林も加わっての3校連合として戦わざるを得ないという。それでも、また、いいまとまりを見せてくれるのではないだろうか。


