今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、第102回全国高校野球選手権大会が地方大会と共に中止となった。しかし、その一方で夏の地方大会とほぼ同じスケールで、代替えとなる各都道府県独自の大会が開催されることが発表されている。岩手県ではすでに7月1日から始まっている。
開催時期は、それぞれの事情もあって、7月から8月までにかけてということになった。
関東地区だけでも、茨城は11日から始まり東京、群馬、栃木も18日から。しかし、神奈川と千葉は8月1週目、埼玉に至っては8月8日からということになっている。東海地区でも天気が心配ではあるが愛知は1週目の4日から。静岡、岐阜、三重はその翌週からという予定だ。
さらに、興味深いのは、東北地区ではその後に、8月に1位校だけの東北地区大会を行おうということで進めている。また、岐阜県と三重県では、両県の1位校同士で8月中旬にかつての三岐大会のように試合を行うということが発表された。
こうした取り組みを各地区の高野連で話し合いながら進めていっているというところに、トップダウン的なシステムと思っていた日本高校野球連盟と都道府県の高校野球連盟との関係が少しは変わってくるのではないかという気もしている。
つまり、ある程度までは各都道府県連盟の裁量で独自の大会などを開催していってもいいのではないかということだ。あるいは、甲子園に直結しない形で、それぞれの大会を開催しても差し支えないのではないかという気もするのだ。
例えば、そういう意識で春季大会そのものを変えていくことも可能かもしれない。
愛知県の全三河大会や全尾張大会では、優勝校には中日旗が授与される
(写真は昨秋の全三河で優勝し優勝旗を貰う豊橋中央/3位決定戦で敗れたもののベスト4に進出した安城)
現在、愛知県では県高野連の三河支部、尾張支部、知多支部などが独自に全三河大会と全尾張大会(そこから発展分離して尾東大会もある)を開催している。しかも、地元紙の中日新聞社が主催者となり中日旗争奪と銘打たれている。こういう大会が開催されている地区は珍しい。岐阜県では、11月に県下選抜大会として県大会出場をぎりぎり逸した学校の大会や、工業校大会なども開催している。こうした動きがあることで、シーズンオフぎりぎりまで活性化することになる。
茨城県や千葉県、埼玉県などでは市内大会や近隣大会という形で開催されている。これらに、メディアなどを上手に絡ませていかれれば、もっと広く伝わるのではないかという気もしている。 個人的には、こうした大会をもっと推進していってほしいなと思っている。
今回の、代替大会を一つの切っ掛けとして、そんな独自の動きをもっと活性化していってほしいなという思いもある。
それと、以前にも書いたけれども、夏の甲子園そのものは選手権大会としてベスト8決めまでの3回戦までとし、準々決勝からのチャンピオンシップは秋に持ち回り制度の様にして国体時期頃に開催。こうすることで、球数制限問題や過密日程問題も解消されていくような気がしているのだけれどもどうだろうか。
結構、真剣に検討していってほしいなと思っている。
国体に関しては、高校野球はあくまで花試合でしかない印象だし、天皇杯の対象にもならない。そうであれば、この際なしでいいのではないだろうか。
というように、いろんな新しい動きへの、引き金となっていけば、第102回全国選手権大会が中止となったことも生きてくるのではないかとも思っているのだ。



