週刊テヅカジン

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手束仁が語る、週刊webエッセイ

 先月の29日(金)に開幕したプロ野球。今秋で3週間目に突入していくことになる。始まって、もっと経過しているかと思いがちだけれども、実はまだ1カ月も経っていないのだ。とはいえ、そんな中でセ・リーグでは2年連続最下位だった中日が、今のところ首位に立っている。一方、パ・リーグは下馬評通りというか、早くもソフトバンクがゲーム差を開きつつある。

 昨日の日曜日で、セ・リーグもパ・リーグも各球団人シリーズを終わったことになる。

 ボクは、12日にバンテリンドーム名古屋へ行って、今季初公式戦を観たのだけれども、中日と阪神3連戦の初戦だった。ここまで、久し振りの首位におるということで、中日ファンの足取りも軽く、人の出足もいいように思えた。

 ただ、去年までのことを思うと、そうは簡単にいかんぞという気持ちもあって、いくらか疑心暗鬼になっている中日ファンも少なくはないだろうと思う。だから、リードしても「いつか、追いつかれるんでないの」とか「リードしたといっても1点だでねぇ。相変わらず打てんでてんでいかんわぁ」などと、いくらか自虐的な思いで観ているファンも少なくないだろう。

 案の定、12日の試合は、7回裏に伏兵村松開人(静岡→明治大)のタイムリー打で2対0となったところで「おお、これはいい展開。柳裕也(横浜→明治大)にも勝ち星がつくがね」と思っていたら、何と8回に阪神が高校野球みたいに足を生かした戦法で、しかも、代走小幡竜平(延岡学園)が好走して、内野安打なのに、二塁から帰ってくるというアグレッシブな走塁。まさに、岡田マジックというか、岡田監督のアレが当たったという感じだった。

 これで、同点となってしまい、柳の勝もなくなってしまった。防御率0.47で1位にいるけれども、今のところ1勝のみ。まあ、これから勝っていくのではないかとは思うんだけれどもねぇ。「今年の中日は、去年とは違うでねぇ」などと言っている人もいるが、何が違うのかというと、中田翔がおるということと中島宏之がおるということかなぁ。まあそれでも、打つ(はずの)ベテランがおるということで、層の厚さは感じさせてくれているのかもしれない。

 ただ、個人的に言うとボクとしては中京大中京の鵜飼航丞や高橋宏斗にケガとはいえ菰野の岡林勇希や東邦の石川昂弥といった、東海地区の高校野球で活躍した選手たちが一軍で試合に出ていないという現状は、ちょっと寂しいかなぁとも思っている。そうか、そういえば近江の土田龍空も上で出とらんなぁ。

 既製品のベテランに依存するのか、生え抜きの若い選手を使いながら育てていくのか…、もちろん難しいところだとは思うけれどもね。

 ところで、プロ野球観戦ということに関しても一言はある。ボク自身は必ずしも、立って同じスタイルで、声を揃えて、のべつ幕なしに応援したいかというと、そうでもないしねぇ。

 まあ、プロ野球をどういう認識で観ていくのか、どんなスタイルで観ているのかというのは、人それぞれだから、何とも言えんのだけれどもね。ただ、昭和の時代のようにオヤジが渋く腕組みして観ながら、好プレーには拍手。あるいは、得点が入ったら「おっ、祝杯あげないかんがや。ビール呑もまい」とか言って、ビールを買ってしまうとか。時に、ちょっと下品だけれどもウィットの利いたヤジをオヤジがいいタイミングで飛ばす…。そんなスタンドの光景も悪くはなかったなぁ、と思っているんだけれどもね。

 まあ、そこはオヤジのプロ野球スタンド回顧でした(苦笑)。