グループディスカッション
先日、ある会社の1次面接を受けてきました。
絶対に落ちたと思い込んでいた筆記試験に運良く通過し知らせが届いたときは、
「私まだ頑張れるんだ!」とかなりやる気が出て、1次面接の日までにこの会社
についてよく知ろうと思い社内誌をすみからすみまで読み、企業理念をはじめ、
社長の考えや教育方針などにとても共感を覚えました。
そうして臨んだ1次面接。といっても、1次面接と称して、選考方法はグループ
ディスカッションでした。形式は通常と同じような感じで、複数のテーマの中から
指定されたひとつのテーマについて、最初に個々で考え、そして話し合い、最後に
面接官(試験官)に発表するというものでした。
最初に与えられた5分間の考える時間で、私はどう話し合っていくべきかを考え、
そしてまずみんなの意見を聞いていく前に、状況確認とターゲットの定義づけを
提案する必要があると悟ったんです。そして話し合いの時間が始まりそのことを
提案するとみんなが同意してくれ、それからは私がテーブルをまとめつつみんな
でひとつの結論を出すことに成功したのです。
けれども、発表が全て終わった後に試験官が、今回まとめる役に挑戦した私を
含むグループのみんなに対して、「グループディスカッションのハウツー本って
いうのはあるのか」と聞かれました。それは確かにあると思います。
でも、決して読んだからうまくできたわけではないし、「まとめ役をするとよい」
などという教えを受けて狙って買って出たのではないのです。その時のメンバー
やテーマから、一番いい提案とその方向性を考えただけなのです。
一生懸命必死で取り組んでいた人に対して「ハウツー本」の存在を問うのは失礼
なのではと思いました。本だけで実践できる人こそ少ないと思うから・・・
みなさんも、自分が良いと思ったことを否定されたり、試験官と意見が合わない
と思うときがあるかもしれません。けれども、そういうときはもちろん聞く姿勢
を見せ、そして価値観の違いもあるのだと思うことが大事だと実感しました。