からかい上手の高木さん | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

からかい上手の高木さん

75点

漫画、アニメ版で大ヒットを記録していた人気作品を2024年に連続ドラマ化。そしてドラマの10年後という設定なのが今回のこの映画版。
中学時代に同じクラスの隣同士の席だった女子・高木さんと男子・西片。西片はいつも高木さんにからかわれており、今日こそはからかい返してやる!と意気込んで毎回返り討ちにあうパターン。
ドラマ版の主人公は月島琉衣と黒川想矢で、この2人は演技力が未熟なものの、純粋な中学生の初恋を実に上手く表現していた。
そして原作ではそのまますんなりと2人が付き合うことになるところが、ドラマ版だと最終回で高木さんがパリへ引っ越してしまう。
そしてこの映画版で10年ぶりに再会となるわけ。そこが実にまわりくどい。
しかもすでに24歳になっている2人が、なぜかドラマ版と同じからかい合いを繰り返しており、そこが痛い。
特に高橋文哉は黒川想矢の演技下手なとこまで似せていて、だったら最初からドラマ版の2人でよかったのに、と思った次第。
結局、今が旬の永野芽衣と高橋文哉を事務所の都合でキャスティングしただけに見えるんだな。
映画版はこの2人以外、周辺の人物のエピソードも盛り込まれており、そこは確かに悪くなかったけど、人気作品「からかい上手の高木さん」の映画版としては、これじゃない感が拭えなかった。主題歌はいいね。
 

監督:今泉力哉
出演:永野芽衣、高橋文哉、鈴木仁、平祐奈、前田旺志郎、志田彩良、白鳥玉季、江口洋介
2024年  119分