ザ・バニシングー消失ー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ザ・バニシングー消失ー

53点

1988年にオランダ/フランスで製作。スタンリー・キューブリックが「これまで観たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と絶賛。

日本ではなぜか31年も遅れた2019年に公開され、7日連続で満員になる大ヒットを記録。上映権の切れる2023年12月に再びリバイバル上映された話題のサスペンス作品。
若いカップルがドライブ中のサービスエリアで、女性の方が突如として姿を消す。その後3年間彼女の行方を捜した男性のもとに、犯人から手紙が届く展開。
80年代の知る人ぞ知るリバイバル上映というと『アングスト/不安』を思い出すが、こちらはエログロ一切ない正統的サスペンス。あのキューブリックが絶賛したというキャッチコピーで多くの人が釣られて満員になったわけだが、俺もその一人(笑)
さてぶっちゃけて言うと可もなく不可もなく、どちらかと言うと退屈な映画。注目のラストは2010年の棺桶映画『リミット』を思い出した人も多いんじゃないかな。まぁ今見ると大して衝撃でもない。そして特にこれ以上感想も思い浮かばない平凡な1作。

しかし「映画史に残る!」みたいな上手い宣伝で、7日間も映画館を満員にした配給会社にアッパレ(笑)

監督:ジョルジュ・シュルイツァー
出演:ベルナール=ピエール・ドナデュー、ジーンン・ベルボーツ、ヨハンナ・テア・ステーゲ
1988年  106分
原題:Spoorloos