バービー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

バービー

63点

アメリカで同日に公開された原爆題材の映画『オッペンハイマー』と合成させたSNS上のムーヴメント「バーベンハイマー」が問題となり、日米のワーナーブラザースが謝罪する事態で有名になってしまっているが、こちらの『バービー』は原爆とも戦争ともまるで無関係。

そして全世界で今年ナンバーワンの大ヒットとなっているけど、ここ日本では興収ランキングの初週8位と大コケで少し安心(笑)


ご存じ着せ替え人形バービーを、『スーサイド・スクワット』のハーレイクインでお馴染みマーゴット・ロビー主演で実写化したのが本作。夢の世界バービーワールドから現実世界に渡り、男性優位の社会に一石を投じる骨太のメッセージを交えつつも、基本的にはコミカルでファンタジー色あふれる楽しい作品。
まぁ予告を見ればわかるが、アホみたいな恰好をした(失礼)人形社会のバービーによる、歌あり踊りありお笑いありの珍道中を描く。

しかしマーゴット・ロビー33歳、ライアン・ゴズリング42歳と、この手の映画を演じるには、相変わらずハリウッドは年齢がちと高め。まだマーゴットは耐えられるも、ライアンはその風貌どうにかならんかと思った人も多いのでは。
さてバービー人形の知名度が、そのまま世界的大ヒットに繋がったんだろうと思うけれど、日本だとやっぱりリカちゃん人形だよね。コケたのは原爆の一件以外にも理由がいくつかあったように思える。
なお単独の女性監督が手がけた映画としては、歴代最高の興行収入を記録したらしい。うーんただ個人的には、そこまで大ヒットするような内容にはどうしても見えなかった。ハリウッドこれでいいのか。

監督:グレタ・ガーウィグ
出演:マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、ケイト・マッキノン、イッサ・レイ、ハリ・ネフ、アレクサンドラ・シップ
2023年  114分
原題:Barbie