ワイルド・スピード/ファイヤーブースト | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

87点
記念すべきシリーズ10作目。ポール・ウォーカーが亡くなってからは3作目となる。

今回は2部作ですでに次作の『Fast Ⅹ PART2』が準備中だが、ヴィン・ディーゼルいわく「3部作になるかもしれない」そうで、これをもってワイルド・スピードは完結となる・・・予定(笑)
本作の敵は、アクアマンでお馴染みジェイソン・モモアで迫力は充分。5作目『ワイルド・スピード MEGA MAX』に登場した麻薬王の息子という設定。
というわけで過去作とのつながりは相変わらず濃厚で、登場人物も多く、10作目としてのボリュームは厚い。ともすればごっちゃになってしまいそうなストーリーだが、映像の迫力も映画全体に散りばめられており、とりあえず退屈はしない。
インディ・ジョーンズばりの鉄球が車を追いかけてきたり、トランスフォーマー仕込みのマシン変化が見られたり、ダムから垂直にカーアクションを見せたり、CG時代とはいえここまで派手なアイデアを詰め込んだのは凄いの一言。その他にもゼロヨン競争を彷彿させる場面や、シャーリーズ・セロンとミシェル・ロドリゲスのタイマンなど、撮影の原点に立ち返ったような単純なアクションも挿入されていて、メリハリがついたまさに集大成。
2時間20分の長尺の上、「次作に続く」なので、正直見てて疲れる部分はあるものの、ここはさらなるサプライズを『X-2』に期待したいところ。
ファンは必見。ワイスピのシリーズ初見でも意外といけると思う。

監督:ルイ・レテリエ
出演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、サン・カン、ジョーダナ・ブリュースター、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ステイサム、ジェイソン・モモア
2023年  141分
原題:Fast Ⅹ