ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

67点

ご存じ世界的キャラクターゲームの映画化。『アナと雪の女王2』のオープニング記録を上回るスタートを切り、現時点で世界興収1400億円を超えるメガヒットとなっている。
そして本作、まぁ長くゲームをやってると麻痺しがちな「ピーチ姫を助ける」という部分と、マリオ&ルイージの絆みたいなものが前面に押し出されていて、そして何よりゲームにハマった人ならわかると思うけど、とにかくやられてもやられても何度も立ち上がり、敵やトラップへ向かっていく姿勢が映画の根底にある。

しかし1983年に「ドンキーコング」で初登場したキャラ・マリオが、まさか40年後に映画化され全世界で大ヒットするとは、当時の子供たちは誰も予想してなかっただろう。当たり前か(笑)
とは言っても、個人的にやっぱり自ら操作してプレーしてこそマリオの醍醐味。ぶっちゃけゲームのムービーは飛ばしてしまうタイプなので、逆にそっち主体で作られるとどうにも見てるのが辛くなってしまう。これ俺だけなのかな?周りの意見を聞いてみると、マリオをやったことのない層が意外と多く、やはりそういう人たちに高評価のような印象があった。
映画にはレアなキャラとアイテムがほぼ勢揃い。よくもまぁここまで登場させたものかと、製作側のゲーム愛は確かに感じる。ただやっぱりマリオは見て楽しむよりやってナンボ。90分の比較的短い尺だが、終盤はこの楽しい世界に参加できないジレンマが感じられた。
特にドンキーコングやマリオカートの世界あたりが出てくるともうウズウズ。帰ってゲームやりたくなるよねこれ。
家に帰ってレトロゲーム「ドンキーコング」をやってみたけど、今でも十分楽しく遊べるのが凄い。やっぱり個人的にはこれ見るより自らプレーしたい。ゲームをやったことがなくて、この映画を気に入ったという人には、改めてゲームの方をおすすめする。

監督:アーロン・ホーバス/マイケル・イェレニック
声の出演:クリス・プラット、チャーリー・デイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ジャック・ブラック
2023年  93分
原題:The Super Mario Bros. Movie