ハロウィン THE END | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ハロウィン THE END

19点
1978年に公開された『ハロウィン』も44年の月日を経てついに完結。トータル実に13本。
ホラー好きなら誰でも注目したであろう本作。結論から言うと、ファンの俺から見ても思わず金返せと叫びたくなるような、まさかの駄作。


舞台は前作『ハロウィン KILLS』から4年後。殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズは姿をくらましたが、実は下水道に潜んでおり(笑)、しかも度重なる殺し合いで傷つき完全に弱っちくなっている。そしてそれを利用してコリーという初登場の青年がマスクを奪ってブギーマンに成りすますという、完結編とは思えないショボいストーリー。
第一作から登場しているヒロインのローリーは、すでに孫ができお婆ちゃんと化しているが、その偽ブギーマンと戦い最後にようやく現れた本物ブギーマンとも戦う。そしてラストがどうなったかはおそらく皆さんが想像した通り。
それにしても44年間の集大成である本作で、ブギーマンのまがい物が主役という展開とは、誰も思ってなかったであろうオチ。悪い意味で大きく予想を裏切られた。いいのか、こんなんで。
あと10年くらいたったら、もう1回誰かがこのシリーズ掘り出して再々リメイクやってキッチリ終わらせてほしいと思ったくらいダメダメ。とりあえずこれで満足したファンは1人もいないんじゃないかな。

いやぁ前作『ハロウィンKILLS』がまずまずだっただけに、この落胆は余計大きい。

監督:デビッド・ゴードン・グリーン
出演:ジェイミー・リー・カーティス、アンディ・マティチャック、ジェームズ・ジュード・コートニー、ウィル・パットン、ローハン・キャンベル
2022年  111分
原題:HALLOWEEN ENDS