FALL フォール | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

FALL フォール

70点

ここは少々ネタバレ注意。
クライミング事故で夫を亡くし立ち直れない主人公女性が、チャレンジとして友人と2人で地上600mのテレビ塔に登る。しかし頂上に着いたらハシゴがバラバラに落ちてしまい、降りれなくなりさぁどうする?的展開。
内容としてはジェームズ・フランコ主演の『127時間』や、スキー場のリフトに取り残された『フローズン』を彷彿させる。
しかしこの映画の特色はなんといっても、高さ600mというところ。わずか1畳程度の場所に取り残され、携帯の電波も届かず降りることもできない、絶対絶命の状況がとにかくゾワゾワくる。

なので高い所が苦手な人にはおすすめできない。俺、見て後悔したもん(笑)
俗に言うワンシチュエーション作品だが、題材が題材だけに緊張感は常に途切れないのと、終盤で意外な事実が明かされたりこの手の作品にしては単調にならない仕掛けも施してある。
けど散々盛り上げたわりに、わりと強引な形で助かってしまうオチがやや肩すかし。まぁでもこの映画は助かるか死ぬかどっちかしかないので仕方ないかな。


監督:スコット・マン
出演:グレイス・キャロライン・カリー、バージニア・ガードナー、メイソン・グッディング、フェフリー・ディーン・モーガン
2022年  107分
原題:FALL