シャドウ・イン・クラウド | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

シャドウ・イン・クラウド

80点
『キック・アス』や『キャリー』でお馴染みクロエ・グレース・モレッツ主演のSFホラーっぽいアクション作。
時は第二次大戦中。機密を運ぶ女性主人公(クロエ)が大型爆撃機に忍び込み、突如現れた怪物グレムリンや日本軍機と戦う話。まぁとにかく奇想天外。
ここで現れるグレムリンは、映画『グレムリン』以前に存在したモンスター色の強い原型で、映画版『トワイライト・ゾーン』の4つ目のエピソードにも登場する化け物と同じもの。
さて物語はほとんど飛行機内で進むが、CGの完成度が微妙でどちらかというとテレビ東京の午後のロードショーで放送されそうなクオリティ(笑)全体的に『トレマーズ』あたりのB級作品に似てるような印象。
いくらやっつけてもしつこく付いてくるグレムリンと日本軍機、そこは単純な追っかけっこが味わえる展開。そして終始クロエちゃん出ずっぱりで彼女中心の構成。やはり20歳を超え数あるゴシップが報道されても、なんだかんだ魅力ある女優だなぁと再確認。彼女が好きな人なら楽しめる作品なのは間違いない。
ストレートにドンパチ繰り広げる終盤は、映画館で見ると特に迫力アリ。グレムリンの動きなんかは低予算丸出しだけど、そのチープさも面白い。とにかく何も考えず能天気に楽しめるまずまずの掘り出し物。

監督:ロザンヌ・リャン
出演:クロエ・グレース・モレッツ、ニック・ロビンソン、カラン・マルヴェイ、テイラー・ジョン・スミス
2021年  83分
原題:Shadow in the Cloud