ザ・スイッチ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ザ・スイッチ

70点

綾瀬はるかと高橋一生主演で『天国と地獄』という入れ替わりを扱った連続ドラマが今年の1月期に放送されていたが、こちらは殺人鬼と女子高生が入れ替わる題材を扱ったホラー作品。
とは言ってもグロ映像が多少あるだけであまり怖くない。どっちかと言うと痛快さが前面に出されてる洗練されたホラーアクション。
伝説の短剣が持つ魔力により、魂が入れ替わってしまった主人公のミリーと連続殺人犯のブッチャー。入れ替わったあとも殺人を続けるブッチャーと、それを止めようとするミリーの展開。
タイムスリップものと並んで盤石な題材。いかつい殺人鬼になってしまったJKがコミカルに描かれるだけでなく『13日の金曜日』『ファイナル・デスティネーション』をパロったり『シャイニング』をオマージュしたりチェーンソー使ったり、過去の有名ホラー映画に影響を受けたシーンがいくつか散りばめられている。ホラーファンとしては興味深い作品。
ストーリー的に特に驚く演出はないものの、ベタな展開で『スクリーム』あたりを彷彿させる、悲壮感は全くない能天気なタイプ。アメリカは定期的にこういうホラー作るけど、本作はクオリティがそこそこ良質で、ホラー好きならそれなりに楽しめそうな一本。


監督:クリストファー・B・ランドン
出演:ヴィンス・ヴォーン、キャスリン・ニュートン、ケイティ・フィナーラン、セレステ・オコナー、アラン・ラック
2020年  101分
原題:Freaky