樹海村 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

樹海村

31点

2020年に公開された『犬鳴村』に続く「実録!恐怖の村シリーズ」の第2弾らしい。監督は『呪怨』でお馴染み清水崇。
結論から言うと、とにかくストーリーがややこしい。これから見る人は、おそらく見てる途中でめんどくさくなると思う。
都市伝説の「樹海村」と「コトリバコ」なる箱の恐怖を描いた展開。

しかしまず13年前と現在(2020年)の時間軸が行ったり来たりで全体的に不親切な構成。映像は意外と凝っているものの、樹木と化する人間?が全然怖くない。ホラー映画なのに見た目が怖くないのはもはや致命的で、そこに加えた話のわかりにくさ。この映画を初見で全て理解した人なかなかいないと思うぞ。かと言って2回以上見る気も起らないという(笑)
そもそも樹海だけでなく、コトリバコという謎めいたものを絡めてしまった時点で失敗だったかもしれない。無駄にあれこれ手を伸ばしたあげく、全体像がぼやけてしまった印象。
ストーリーを追わずにただ漠然と見てると、ビジュアル的な部分にそこそこ見どころはあるけれど、内容の複雑さが単に「雑」になっている。そこがどうにも幼稚に感じられてしまった。ここはもうすこし単純にストレートでいいと思うのだが。

低レベル化が止まらない邦画ホラー。それでも見てしまう俺のようなホラーファンの悲しい性(泣)


監督:清水崇
出演:山田杏奈、山口まゆ、神尾楓珠、倉悠貴、塚地武雅、高橋和也、山下リオ、原日出子、安達祐実、國村隼
2021年  117分