バッファロー'66 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

バッファロー'66

28点
1999年に日本公開され、ミニシアター系で大ヒット。カルト的人気を誇り2021年にリバイバル上映された伝説の作品。
主演は90年~00年代に俳優、ミュージシャンとして一世を風靡したヴィンセント・ギャロ。ヒロイン役としてまだ18歳のクリスティーナ・リッチが出ている。
5年ぶりに刑務所から出所した主人公(ヴィンセント)。実家に電話して「婚約者がいる」と嘘をついてしまい、偶然出会った女性(クリスティーナ)を拉致してバッファローに向かう話。
まぁとりあえず無茶な展開。イケメンと美少女が旅をしながら共に過ごすだけの内容。時に切れる主人公、でも実は気弱で強がっているだけという事が映画が進むごとにわかる。そんな彼に徐々に好意をよせていく、妙に可愛くてセクシーな女性も映画のポイントのひとつ。
一見して『シド&ナンシー』に似ているが、あっちほどドラマ性も過激さもなく、こちらはただ淡々と二人の時間が過ぎていくだけの印象。ストーリーというよりは芸術的な映像を見せられてる感覚で、ともすれば音楽のPVのような構成にも見てとれる。
なのでとりあえず好きな人はもしかしたらどっぷりハマれるのかな。個人的には何ひとつ面白い部分を見つけることができず、クリスティーナ・リッチ可愛いなぁくらいな感想しかない。
なんでこの映画が評価高いの?って疑問に感じる作品ってあるけど、これがまさにそれ。

監督:ヴィンセント・ギャロ
出演:ヴィンセント・ギャロ、クリスティーナ・リッチ、ベン・ギャザラ、アンジェリカ・ヒューストン、ミッキー・ローク
1998年  110分
原題:Buffalo '66