ゾディアック | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ゾディアック

44点

『セブン』『ドラゴン・タトゥーの女』でお馴染みデヴィッド・フィンチャー監督の、これは2007年作品。
サンフランシスコで1960年代後半に実際に起きた、アメリカでは知らない人はいないくらいの有名な連続殺人事件を映画化。

ただし未解決事件としても有名で、現在も犯人は捕まっていない。と言う事は、ラストも尻切れになるだろうと予想できてしまうのが欠点。
加えてとにかく地味。殺害場面が少なくなかなか出てこないで、延々と卓上のパズルっぽい推理が続き、たまに覆面した犯人出てきても殺す場面は刺激的描写を抑えてる。無駄にグロシーン欲しいとは思わないけど、これではちょっと物足りない。
そして2時間半を超える長尺。当時映画館で見たけど、2時間を超えたあたりで「これいつ終わるの?」みたいな雰囲気になったのを覚えてる(笑)
60年代を再現した映像は確かに完成度は高いが、ずっと見てると単に古臭さが前面に出てる印象。フィンチャー監督の過去作と比べても、格段と退屈な部分だけが目立つ。
同じ未解決の事件を扱った韓国映画『殺人の追憶』にどこか似ていると思った。個人的にフィンチャー作品は、この辺から興味が離れていった思い出。

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバード・ダウニー・JR、アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス
2007年  158分
原題:Zodiac