青くて痛くて脆い | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

青くて痛くて脆い

56点
『君の膵臓をたべたい』の住野よる原作小説を映画化。
世界を変える、という目標を掲げたサークル「モアイ」を立ち上げた大学生の話。向井理の『僕たちは世界を変えることができない』をなんとなく彷彿させるも、こちらはもう少し小じんまりとまとまってる印象。
世界というよりは自らの心情が変わっていく展開。そして予告を見る限り何やらどんでん返しが用意されてるようだったが、そこは取って付けたようなアクセントなので、見てると想像の範囲内で特にストーリー上の驚きはそれほどなかった。

なので内容的にはそこそこ面白いものの、期待したほどの起伏がなく、どちらかと言うと地味な構成。ただその分現実味はあるため、感情移入はしやすいかもしれない。そこは映画というより連続ドラマ向きの題材だったかも。
全体的に大きな感動も衝撃もなく、意味ありげなタイトルに振り回された感がより強く感じた。まぁ『君の膵臓をたべたい』で膵臓がほとんど関係なかった時よりはマシだけど(笑)

監督:狩山俊輔
出演:吉沢亮、杉咲花、岡山天音、松本穂香、森七菜、清水尋也、光石研、柄本佑
2020年 118分